新規採択研究代表者・個人研究者および研究課題概要 戦略創造プログラム |
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戦略目標 「個人の遺伝情報に基づく副作用のないテーラーメイド医療実現のためのゲノム情報活用基盤技術の確立」 研究領域「テーラーメイド医療を目指したゲノム情報活用基盤技術」 |
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総評:研究総括 笹月 健彦(国立国際医療センター研究所 所長) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
20世紀が集団を対象としたマス医療であったのに対し、21世紀はゲノム情報に基づいて個人を対象としたテーラーメイド医療を実現すべき世紀である。これを可能とするためには、各疾病の発現に重要な役割を演ずる遺伝要因と環境要因の解明とそれらの相互作用による発症機構の解明、そしてその理解に立脚した創薬をはじめとする新しい治療および予防戦略の開発、さらにはこれらを含む種々の治療・予防戦略に対する効果発現と副作用発現の個人差の解明などが重要となる。 2002年度からスタートする本研究領域では、このような主旨にのっとり、創意工夫とチャレンジ精神に富み、且つ磐石の準備を整えた研究提案を公募したところ、大学・国公立研究機関・企業から多岐にわたる興味深い56件の研究提案が寄せられた。これらの提案は、6名の領域アドバイザーにお願いして書類選考を行い、特に優れた12件を選定して面接選考を行った。面接選考では、提案の独創性、実現性、具体化の方策、および3年後の研究状況のイメージ等のほか、研究開始にあたっての準備状況(患者臨床データとDNAの収集状況、これら資料収集のためのネットワークの構築状況、倫理審査の状況等)について質疑応答を行い、最終的に研究総括、領域アドバイザーの合議により採択課題を決定した。 採択した研究課題は、「高精度ゲノムアレイの開発と疾患遺伝子の探索」、「高血圧関連疾患に関する多面的なゲノム疫学研究」、「転写調節系の分子解剖による糖尿病素因の探索」、「ゲノム解析によるパーキンソン病遺伝子同定と創薬」、「遺伝子発現調節機構の包括的解析による疾病の個性診断」の5件である。これらはいずれも世界的に見て非常に高いレベルの研究であり、テーラーメイド医療の実現に大きく貢献することが期待できる提案であった。このほかにも多くのオリジナリティーに富む興味ある提案があったが、採択できず残念であった。 |
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This page updated on October 31, 2002
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