開発を終了した課題の評価


課 題 名 「レーザートラップ三次元生細胞分離システム」
研 究 者 大阪大学 教授 増原 宏
所 有 者 増原 宏、エレクトロン機器株式会社、科学技術振興事業団
委託企業 エレクトロン機器株式会社
開 発 費 119,649,000円
開発期間 平成12年3月~平成14年3月

評 価

本新技術は、顕微鏡下で細胞操作を行うに際し、従来のマイクロピペットの代わりに、レーザー光を用いたトラッピング技術、加工技術を用いた細胞分離システムに関するものである。

本システムは、近赤外レーザー、紫外光もしくは超短パルスレーザー、マイクロセル、微量送液ポンプ等から構成され、細胞に吸収されない近赤外光により細胞にダメージを与えることなく捕捉や移動等の操作を行い、細胞に吸収される紫外光等により切断、穿孔等の微細加工を行う。

本システムでは、作業能率は4.2個/分、移動距離は500μmとなり、いずれも認定基準値を満足した。

本システムは、モニター画面上でマウスにより捕捉、移動、切断といった操作が行えるので、熟練と忍耐を要したマイクロピペットの作業が簡素化され、効率的、簡易的な操作ができる。今後バイオテクノロジーにおける細胞操作ツールの一つとして広く利用されることが期待される。


評 価 者 新技術審議会会長 末松安晴
新技術審議会新技術開発部会長 廣部雅昭
新技術審議会委員 石谷 炯、小村 武、高橋 清、富山朔太郎、中川威雄、増田善昭、増本 健、御園生誠、吉村 進

 評 価 日 平成14年4月17日
本件に関する問い合わせ先 東京都千代田区四番町5-3
科学技術振興事業団 開発部 日江井、菊地
Tel: 03­5214­8995; Fax: 03­5214­8999


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