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事業内容 |
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株式会社 メディカルシードは、血液透析医療の刷新をはかるアルブミン回収型腹膜透析装置および関連血液浄化機器・用具等の機器および用具の開発、製造、販売を行うことを目指したベンチャーである。 |
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アルブミン回収型腹膜透析機および関連医療機器の開発・製造・販売ならびにコンサルテーション業務。 |
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アルブミン回収型腹膜透析カセット、コネクタおよび関連用具の開発・製造・販売・回収再利用ならびにコンサルテーション業務。 |
B |
腹膜透析液の開発および開発に関するコンサルテーション業務。 |
C |
血液浄化に関わる病院・医院建設ならびに経営に関するコンサルテーション業務。 |
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2. |
製品・技術の特徴 |
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(1)新規性・独自性 |
腹膜透析治療において患者の透析排液からアルブミンを回収し、再び体内へ戻して、腹膜保護・低アルブミン血症予防を行う方法は、我々独自のアイデアである(特願平9-302388)。さらに回路をカセット化し、患者自身が簡便に操作できる装置を開発し、前臨床試験も成功した。回路の一部はすでに特許を申請しており、カセットの形状が最終的に確定した時点で全体を特許化し、独自性を保持する。また、治療機器に携帯電話を搭載し、治療条件などを専用回線で送受信するシステムも確立し、特許化を検討中である。透析液に新たな治療薬を添加し、腹膜硬化症を減少させる方法も特許申請しており、多面的な独自性を保持するとともに斬新な機器・用具によるマーケットの開拓が可能である。 |
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(2)市場性・成長性 |
腹膜透析患者は平成12年末で8,650名(日本透析医学会調査結果)であり、慢性腎不全患者206,134名のわずか4.2%である。潜在的には腹膜透析治療に適した患者が諸外国並に20%前後存在すると予想され、3万人ほどの患者が腹膜透析の恩恵を受けずに血液透析治療を受けている。我々のシステムでは腹膜保護、簡便性、安全性を保証するため、この3万人の市場を開拓することが可能である。
さらに、このシステムは腹膜透析のみならず血液浄化全般への応用が可能であり、ICUを中心とした透析治療へも展開していく。海外では腹膜透析患者比率が多いため、世界的な規模での事業を行う。
使用済みの治療用具回収・再利用は、現状で概念が存在していないため、全く新たな市場を創り上げることに等しい。感染性医療廃棄物の回収という観点からでは再利用という目的を達成することは困難なため、デリバリー形態、回収ルート、再生システムを新たに作り上げる。この分野でのパイオニアとしての地位を確保し、世界の医療形態を大きく変えていく。 |
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3. |
事業形態 |
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医療機器の認可取得には多くの医師との密接な連携が不可欠である。そこで下図のように、医師、協力企業間の連携を密にし、医師側の意見を十分に吸収しつつ医療現場に適したアイデアを具体化するためのビジネスを展開していく。 |
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