本新技術は、木綿等の繊維にフタロシアニン化合物を担持し痒みを鎮静化する作用を持つ繊維を製造する技術に関するものである。 本新技術の背景、内容、効果は次のとおりである。
恒常的な掻痒感(ソウヨウカン)による掻破(ソウハ)がアトピー性皮膚炎等の皮膚疾患の症状を悪化させるといわれている。従来痒みを鎮静化するためには、抗ヒスタミン剤、ステロイド剤、保湿剤等が用いられていたが、これらは痒みを感じるたびに塗布・服用が必要になる、また抗ヒスタミン剤には催眠作用があるなどの問題があった。このため痒みの鎮静作用をもち、患者への負担が少なく取り扱いの容易な製品が望まれている。
本新技術は、木綿等の繊維をカチオン化処理によってプラスに帯電させた後、フタロシアニン化合物を含む溶液中で反応させ、フタロシアニン化合物を繊維に担持した繊維を製造するものである。本繊維はアレルゲン等を吸着し痒みを鎮静化する作用を持つと考えられる。また、フタロシアニン化合物が繊維と強固に結合しており、洗濯によるフタロシアニン化合物の脱離は少ない。
本新技術には次のような特徴がある。
従って、次のような用途が期待される。
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This page updated on March 14, 2002
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