課 題 名 | 「人工現実感による機能障害回復システム」 | ||||||
研 究 者 | 竹田 仰 (長崎総合科学大学 人間環境学部 環境文化学科 教授) 中山彰一 (埼玉県立大学 保健医療福祉学部 理学療法学科 教授) | ||||||
所 有 者 | 竹田 仰、中山彰一、松下電器産業株式会社、株式会社幸袋工作所 | ||||||
委託企業 | 松下電器産業株式会社、株式会社幸袋工作所 | ||||||
開 発 費 | 416,040,433円 | ||||||
開発期間 | 平成9年1月〜平成13年7月 | ||||||
評 価 | 従来、リハビリテーションは、理学療法士によるマンツーマンの指導・運動や電動歩行器等の機械器具による運動療法等が行われていたが、患者にとって単調で意欲向上に乏しくなりがちであった。このため、患者の機能回復の動機付けをはかり、意欲を向上させるシステムが望まれていた。 本新技術は、リアルタイムで患者と同一の動きをするキャラクタをディスプレーに表示することにより、仮想環境を作り出し、この仮想環境下において、関節の角度計測、関節可動域の運動、あるいは、幅広い回復状況に対応可能な傾斜機能付き歩行運動装置により、感覚と運動を協調させたリハビリテーションを可能とするシステムである。 病院における評価試験では、患者のモチベーション向上や下肢の左右バランスや筋力の回復が確認された。また、動作計測機能は、マーカ間距離:平均誤差2.2mm、マーカ間角度:平均誤差0.76度と事業化には充分な結果が得られた。 本新技術により開発されたシステムにより、脳卒中や各種傷害後の機能障害者のリハビリに幅広く利用され、早期回復と社会復帰を支援するものと期待される。今後は、運動プログラム等の充実等を推進していくことにより、さらに拡がりを持ったシステムになることが期待できる。 | ||||||
評 価 者 |
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評 価 日 | 平成13年11月29日 |
本件に関する問い合わせ先 | 東京都千代田区四番町5−3 科学技術振興事業団 開発部 夏見、増渕 Tel: 03-5214-8435; Fax: 03-5214-8999 |
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