*1 |
始原生殖細胞:発生初期の動物が保持する、卵と精子のおおもとの細胞(前駆細胞)。個体が雌になった場合、始原生殖細胞は卵原細胞、卵母細胞、を経て卵へと分化し、雄になった場合、同様に精原細胞、精母細胞、精細胞を経て精子へと分化する。魚類の場合、孵化前後の未熟な仔稚魚が保持する。 |
*2 |
前駆細胞:種々の機能を担う成熟した細胞のもとの細胞。卵や精子の前駆細胞は始原生殖細胞である |
*3 |
胚:多細胞生物の発生初期の個体。 |
*4 |
緑色蛍光タンパク質(GFP)遺伝子:発光能を持つオワンクラゲが生産する緑色の蛍光を発するタンパク質。近年ではその遺伝子が単離され、多くの動植物に導入されている。これにより本遺伝子が発現した細胞のみが緑色の蛍光を発することになり、細胞の標識が可能となる。 |
*5 |
マイクロインジェクション法:微細なガラスピペットを用いてDNA溶液や核を顕微鏡下で細胞や卵に注入する方法。核移植や遺伝子導入マウスの作出に広く用いられている方法であり、遺伝子導入魚の作出にも有効な手法である。 |
*6 |
ニジマス:北米原産の冷水魚で太平洋サケ属に属する。現在は日本でも盛んに養殖され、食用および釣り対象魚として利用されている。 |
*7 |
既に発表済(Biology of Reproduction 2002 Oct;67(4):1087-1092.) |
*8 |
ヤマメ:日本を中心に、ロシア、台湾に分布する太平洋サケ属の一種。ニジマスとヤマメは少なくとも800万年前に分化したと考えられている。 |
*9 |
平成16年度日本水産学会年次大会において発表済 |
*10 |
遺伝子ノックアウト:生物が元来保持している遺伝子の特定部分を人為的に改変することで、当該遺伝子の機能を破壊し、それに伴う個体の表現型の変異を解析することで、当該遺伝子が個体内で果たしていた機能を明らかにする方法。現在、マウスにおいてはES細胞を用いて試験管内で特定遺伝子を破壊し、これを個体に改変する技術が確立している。 |