JST(理事長 中村 道治)は、社会技術研究開発センター(RISTEX)が推進する戦略的創造研究推進事業(社会技術研究開発)において、今年度より「研究開発成果実装支援プログラム(成果統合型:プログラム総括 有本 建男 政策研究大学院大学 教授)」(別紙1)を新たに設定し、平成25年度の新規実装プロジェクト(別紙2)を決定しました。
今回創設したプログラムは、平成19年度から開始した研究開発成果実装支援プログラム(公募型)とは異なり、RISTEXが推進してきた研究開発領域・プログラムで創出した複数の研究開発成果を集約・統合(パッケージ化)し、社会に実装する取り組みを支援することによって、社会の問題解決に向けてより効果的な普及・定着を図るものです(プロジェクト支援期間:3年注)、実装活動費:1,000~4,000万円/年)。
本年度は、平成24年度に終了した研究開発領域「犯罪からの子どもの安全」(領域総括 片山 恒雄 東京大学 名誉教授)と「科学技術と人間」(領域総括 村上 陽一郎 東洋英和女学院大学 学長)よりそれぞれプロジェクト構想が提案され、外部評価委員会、並びに社会技術研究開発主監会議での審議、評価を経て、下記2件の実装プロジェクトを採択しました。
1.実装プロジェクト:「国際基準の安全な学校・地域づくりに向けた協働活動支援」
実装代表者:山本 俊哉(一般社団法人 子ども安全まちづくりパートナーズ 代表理事/明治大学 理工学部 教授)
本プロジェクトは、自治体や学校における国際認証(セーフコミュニティ、インターナショナルセーフスクール)の取得支援プログラムなどの提供を通じて、安全・安心な地域・学校づくりの持続的な取り組みを支援する活動を展開するものです。
2.実装プロジェクト:「科学技術イシューの議題構築に向けた媒介機能の実装」
実装代表者:田中 幹人(早稲田大学 政治経済学術院 准教授/一般社団法人 サイエンス・メディア・センター リサーチ・マネージャー)
本プロジェクトは、災害対応、エネルギー、食の安全、再生医療などにおけるリスク判断を伴う科学技術をめぐる問題に対して、いま何が問題で、日本社会としてどのように考えていけば良いのか、その議論を喚起・醸成する支援システムを構築するものです。
今後、契約などの条件が整い次第、実装活動を開始する予定です。
注)必要に応じて、本格的な実装活動に移行するための初動期間を設ける場合がある。
<添付資料>
別紙1:戦略的創造研究推進事業(社会技術研究開発)「研究開発成果実装支援プログラム(成果統合型)」の概要
別紙2:平成25年度 新規実装プロジェクト(成果統合型)の概要
<お問い合わせ先>
科学技術振興機構 社会技術研究開発センター 企画運営室
〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町
津田 博司(ツダ ヒロシ)、金山 晋司(カナヤマ シンジ)
Tel:03-5214-0132 Fax:03-5214-0140
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