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別紙

国際科学技術共同研究推進事業(戦略的国際共同研究プログラム) 「日中韓共同研究」平成24年度新規課題 一覧

課題名 日本側
研究代表者
所属・役職 課題概要
中国側
研究代表者
韓国側
研究代表者
自動車のための高エネルギー効率エンジンシステムの開発 申 鉄龍 上智大学
理工学部
教授
本研究は、自動車のエネルギー効率向上のためのエンジン・パワートレイン制御理論の構築と制御アルゴリズムの設計手法の確立を目的とする。具体的には、日本側がエンジン・パワートレインの過渡挙動のモデリングと制御を中心に、ドライバー・エンジン・車両・ルートの統括的エネルギー最適化手法開発を担当する。中国側は都市バスのドライバー挙動解析やバスルート情報を有効に利用したハイブリットバスのためのエネルギー最適化を行う。韓国側はエンジンの燃焼モデルの構築からエネルギー最適化のためのエンジンパラメータ設計手法の構築を担当する。3ヵ国の研究チームが相互補完的に取り組むことによって、自動車の動力生成からドライバーや環境変化を考慮した車両全体のエネルギー効率向上のための新しい技術が期待される。
シェー・フィー 天津大学
内燃機関国家重点実験室
副主任・教授
ビェー・チュンシク 国家科学技術院
機械工学科
主任・教授
黄砂によって風送される病害バイオエアロゾルの人への健康影響とその東アジア防疫体制の構築 牧 輝弥 金沢大学
理工研究域
物質化学系
准教授
本研究は、黄砂によって風送される大気微生物(黄砂バイオエアロゾル)の人への健康影響の解明とその東アジア防疫体制の構築を目的とする。具体的には日本側は黄砂バイオエアロゾルに含まれる微生物の種組成解析と分離培養を担当し、中国側は黄砂拡散予測データの提供および黄砂発生源での大気観測調査の総括を担当する。韓国側は黄砂試料および分離微生物に含まれる毒性たんぱく質の解析を担当し、バイオエアロゾルの大気拡散ルートの特定および病害種の防疫技術開発に関する研究を行う。3ヵ国の研究チームが相互補完的に取り組むことで、国境を超えて大気拡散する病害種をデータベース化し、大気拡散による健康影響と被害レベルを見極め、環境政策に指針と対策手段を与えることが期待される。
チェン・ビン 中国科学院
大気物理研究所
雲降水物理実験室
准教授
キム・ヤンフー 忠北大学校
微生物学部
准教授