【語句説明】

TLRファミリー:
TLRは、病原体の構成成分を特異的に認識する受容体で、現在 TLR1-TLR10までの10種ファミリー分子が報告されている。
例えばTLR4はグラム陰性菌に特異的に存在するリポ多糖とウイルス由来のタンパク質、TLR3はウイルス由来の二本鎖RNAを認識する。
インターロイキン:
リンパ球やマクロファージなど,免疫担当細胞が産生するサイトカイ ンの1種で細胞の活性化,分化,増殖,および細胞間の相互作用など に関与している。
炎症性サイトカイン:
免疫系、特に自然免疫系は病原体の生体内への侵入があった際、炎症反応を起こすことにより病原体を排除させるが、その炎症反応の本体が炎症性サイトカイン(サイトカイン:細胞が産生する細胞間の情報伝達に関与するタンパク質)の産生である。病原体の侵入をTLRファミリーが察知し、MyD88を介した細胞内シグナルの活性化の結果、産生された炎症性サイトカインにより、発熱などの炎症反応が惹起され細菌などの病原体が排除される。
転写因子:
DNAからRNAを合成する転写過程においてRNA合成酵素以外に必要とされるタンパク質

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