課題名 | 日本側 研究代表者 |
所属・役職 | 課題概要 | |
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スペイン側 研究代表者 |
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1 | 高信頼性とコスト競争力を兼ね備えた膜利用下水再生処理システム構築のための光触媒ナノ複合膜の新規開発 | 岡部 聡 |
北海道大学 |
本研究交流は、高信頼性とコスト競争力を兼ね備えた膜利用下水再生処理システム構築を実現するために、水中微量汚染物質の分解、病原微生物の不活化と膜汚染の抑制を同時に実現する光触媒ナノ複合膜を新規開発することを目的とする。 具体的には、日本側は処理効率の評価とナノ複合膜の汚染の抑制の研究を担当し、スペイン側は光触媒ナノ複合膜の製造を担当する。 両国の研究チームが相互補完的に取り組むことで、新たな光触媒ナノ複合膜が開発され、膜によって、下水再生処理水のさらなる用途拡大に寄与することが期待される。 |
マルコス・フェルナンデス・ガルシア |
科学研究高等評議会 |
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2 | イオンビーム分析技術を用いた先進電極材料の評価と次世代リチウムイオン電池のための電極材料の開発 | 加藤 義章 |
光産業創成大学院大学 |
本研究交流は、イオンビーム分析技術を利用した、リチウム電池のための新しい電極材料の評価を実現することを目的とする。 具体的には、日本側はイオンビーム分析を担当し、スペイン側は計算機科学による材料設計を担当する。 両国の研究チームが相互補完的に取り組むことで、リチウムイオン電池などを用いたより効率的な発電機や電気貯蔵システムの開発が発展し、炭素放出の抑制、さらには環境保全につながることが期待される。 |
マヌエル・ペルラド |
マドリード工科大学 |
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3 | 非対称型ハイブリッドスーパーキャパシタのための特異なスーパー多孔質炭素(カーボンアロイ) | 京谷 隆 |
東北大学 |
本研究交流は、非対称型ハイブリッドスーパーキャパシタの正極として用いるための、カーボンアロイとも言う特異な多孔質炭素を合成し、正極と負極の両極が炭素からなる高性能なキャパシタを開発することを目的とする。 具体的には、日本側はナノグラフェンから成るゼオライト鋳型炭素を合成し、スペイン側は独自に開発した電気化学的酸化法を用いて、日本側が合成した炭素に含酸素官能基あるいは含窒素官能基を導入し、非常に高い疑似容量を持つカーボンアロイを作製することを担当する。 両国の研究チームが相互補完的に取り組むことで、キャパシタのための新しい材料の作製が期待される。 |
ディエゴ・カツォーラ・アモロス |
アリカンテ大学 |
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4 | 溶液プロセスによる高効率太陽電池への応用に向けた新規ナノ結晶/ポリマーハイブリッド材料の開発 | 但馬 敬介 |
東京大学 |
本研究交流は、溶液プロセスによって作成した有機薄膜太陽電池と無機ナノ結晶を組み合わせることにより、高効率な太陽電池を実現することを目的とする。 具体的には、日本側は有機高分子半導体の合成を担当し、スペイン側はコロイド状ナノ結晶の合成とデバイスへの応用の検討を担当する。 両国の研究チームが相互補完的に取り組むことで、有機/無機ハイブリッド太陽電池の開発が飛躍的に加速されることが期待される。 |
ゲラシモス・コンスタンタトス |
フォトニック科学研究所 |
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5 | 熱電ユビキタス化へ向けたナノ磁気構造を用いる薄膜熱電変換素子の開発 | 前川 禎通 |
日本原子力研究開発機構 |
本研究交流は、スピンゼーベック効果の開発と、それを用いて革新的な電熱デバイス開発につながる熱電素子を薄膜化することを目的とする。 具体的には、日本側はスピンゼーベック効果の原理の構築と材料設計、スピンゼーベック熱電素子の薄膜化を担当し、スペイン側は熱電素子の高効率化のため、ハーフメタル材料を用いた微細試料の作成とその評価を担当する。 両国の研究チームが相互補完的に取り組むことで、微細な機器における廃熱利用が可能となり、省エネルギーにつながることが期待される。 |
リカルド・イバッラ・ガルシア |
サラゴザ大学 |