※研究課題の並びは、研究代表者名の五十音順です。
調査課題名 | インドネシアにおける残留性有機汚染物質(POPs)および有害重金属の環境汚染モニタリングシステム構築 | |||
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研究代表者名 (所属機関・役職) |
磯部 友彦 (愛媛大学 上級研究員センター 上級研究員) |
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相手国名 | インドネシア | 主要相手国 研究機関 |
技術評価応用庁 | |
調査の概要 | ||||
近年の経済産業活動の発展により有害化学物質による環境汚染が深刻化しているインドネシアにおいて、残留性有機汚染物質(POPs)および重金属による環境汚染の実態を解明するための現地調査を実施して、大気・底泥・環境水・母乳・魚介類などの環境・生物試料を採取する。機器分析のトレーニングと実試料の化学分析から汚染のモニタリングを行うとともに、セミナー開催や理論指導を通じて人材育成を目指す。 | ||||
調査課題名 | アジアの山間・農村地域コミュニティの災害対応力向上に向けた災害情報伝達システムの研究 | |||
研究代表者名 (所属機関・役職) |
川崎 昭如 (東京大学 生産技術研究所 都市基盤安全工学国際研究センター 特任准教授) |
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相手国名 | タイ | 主要相手国 研究機関 |
アジア工科大学院 | |
調査の概要 | ||||
アジア各国の急速な経済発展により、多くの山間地域が一面の農地に改変されつつあり、頻発するスコールやゲリラ豪雨による地滑りや外水氾濫など、山間・農村地域における災害脆弱性は増大している。一方、そのような地域でも、携帯電話やインターネットの普及は目覚ましい。本調査では、日本で蓄積されてきた自然災害や情報通信分野の技術・教訓を生かして、アジアの山間・農村地域の現状とニーズに基づき、コミュニティレベルでの災害対応力向上に向けた災害情報伝達システムの設計と必要な技術戦略の提案を行う。 | ||||
調査課題名 | スリランカにおける保健医療問題の探索とその対策のための基礎調査 | |||
研究代表者名 (所属機関・役職) |
後藤 健介 (長崎大学 熱帯医学研究所 助教) |
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相手国名 | スリランカ | 主要相手国 研究機関 |
ケラニア大学 | |
調査の概要 | ||||
本調査では、スリランカで現在問題となっている伝染病や医療システムの問題を、スリランカの研究者と、種々の資料や調査をもとに明らかにする。さらに、これらが問題化している背景やリスクを明らかにするため、将来実施予定である人口登録・動態追跡調査システム(HDSS:Health and Demographic Surveillance System)を用いた調査において、対象とすべき疾病、問題、エリア、規模を選定する。 | ||||
調査課題名 | 地域住民の知恵を取り込む生物多様性の保全・修復研究プロジェクトのあり方-インドネシア泥炭湿地林の事例- | |||
研究代表者名 (所属機関・役職) |
塩寺 さとみ (北海道大学 サステイナビリティ学教育研究センター 博士研究員) |
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相手国名 | インドネシア | 主要相手国 研究機関 |
インドネシア科学院生物学研究所 | |
調査の概要 | ||||
本調査では、開発履歴の異なる熱帯泥炭湿地林・泥炭火災跡地において、衛星画像とGISによる土地利用状況の変遷と森林劣化の調査、森林調査による生物多様性の定量化、在来種の植林による森林の多様性修復を行いつつ、それらの研究から得られた疑問点・問題点を集約し、地域住民への社会意識調査を実施する。それにより、得られた知見を地域住民に還元し、さらに、既存研究の問題点の明示化と新しい視点からの研究の在り方を提案する。 | ||||
調査課題名 | アジアにおける再生可能エネルギーポテンシャル調査 | |||
研究代表者名 (所属機関・役職) |
園部 太郎 (京都大学 グローバルCOEプログラム「地球温暖化時代のエネルギー科学拠点」 特定助教) |
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相手国名 | インド、インドネシア、タイ、フィリピン、ベトナム、マレーシア | 主要相手国 研究機関 |
マハラジャアグラセン技術研究所(インド)、ディポネゴロ大学(インドネシア)、エネルギー環境合同大学院大学(タイ)、アテネオ・デ・マニラ大学(フィリピン)、ベトナム国家大学ハノイ(ベトナム)、プトラマレーシア大学(マレーシア) | |
調査の概要 | ||||
エネルギー環境分野を専門とするアジア多国間の若手研究者(Sustainable Energy and Environment Forum:SEE Forumに所属する若手研究者)が協働して、各国の再生エネルギー研究開発に係る政策・技術・資源・人・資金を網羅するポテンシャルを調査し、新たな国際科学技術協力プロジェクトを創発するための道標となる「カントリーレポート」を出版する。また、本調査研究を通じて、アジア若手研究者ネットワークを強化し、ひいては、アジア多国間などにおける新たな共同研究協力を実施するための可能な枠組みを調査する。 | ||||
調査課題名 | ベトナム沿岸域の災害脆弱性調査と防災力向上のための基礎的研究 | |||
研究代表者名 (所属機関・役職) |
高木 泰士 (東京工業大学 大学院理工学研究科 准教授) |
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相手国名 | ベトナム | 主要相手国 研究機関 |
ホーチミン市工科大学 | |
調査の概要 | ||||
災害脆弱性の高いベトナムの沿岸域を対象として、本調査では、1.経済開発、2.海岸侵食、3.沿岸域災害、4.気候変動、5.法規制・沿岸域管理の5項目について包括的な情報収集をするとともに、合計2地域のパイロットサイトにおいて現地調査を実施する。また、これらの調査を踏まえて、沿岸域災害や気候変動に対するハード・ソフト両面から対策法の概略検討を行う。 | ||||
調査課題名 | 気候変動に対する熱帯樹木の反応 | |||
研究代表者名 (所属機関・役職) |
谷 尚樹 ((独)国際農林水産業研究センター 主任研究員) |
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相手国名 | マレーシア | 主要相手国 研究機関 |
マレーシア森林研究所 | |
調査の概要 | ||||
熱帯地域における気候変動に対する林業などの適応策を検討するため、主にマレーシアにおいて熱帯樹木の反応と生態系への影響について探索する。特に、気候変動における樹木の反応における種間、種内変異を明らかにするための調査範囲を絞り込み、必要な施設(コモンガーデン、人工気象施設、遺伝子ライブラリ)とその設置方法について調査を行う。 | ||||
調査課題名 | 熱帯地域における高成長性藻類バイオマスを原料とした多品目製品の産業生産可能性調査 | |||
研究代表者名 (所属機関・役職) |
中川 究也 (兵庫県立大学 大学院工学研究科 准教授) |
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相手国名 | タイ | 主要相手国 研究機関 |
チュラロンコン大学 | |
調査の概要 | ||||
熱帯地域において高効率で生産可能な高成長性藻類バイオマスを原料(藻類中に含まれる炭水化物、たんぱく質、油脂を出発原料)として生産可能なさまざまな化学製品とその製造プロセスを調査する。また、藻類種と成育条件に依存した成分変化と成長速度、それらから得られる製品の価格と製造に関わるコストを、タイ国経済をベースに総合的に試算し、どのような藻類から、どのような製品を、どのようなプロセスによって製造すれば産業生産の実現が可能であるかという知見を得る。 | ||||
調査課題名 | タイ王国における人獣共通感染症および家畜重要疾病としての節足動物媒介性ウイルス感染症に関する課題形成調査 | |||
研究代表者名 (所属機関・役職) |
梁瀬 徹 ((独)農業・食品産業技術総合研究機構 動物衛生研究所 主任研究員) |
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相手国名 | タイ | 主要相手国 研究機関 |
国立家畜衛生研究所 | |
調査の概要 | ||||
タイ王国において、節足動物媒介性ウイルス(アルボウイルス)である日本脳炎ウイルス、ブルータングウイルスおよびアカバネウイルスの流行実態の調査として、各種家畜の血液材料を使用した抗体調査とウイルス学的検査を行う。また、アルボウイルス媒介節足動物の調査として、トラップを用いた節足動物の捕集を行い、媒介節足動物の有無を確認するとともに、媒介節足動物からのウイルス遺伝子の検出を行う。 | ||||
調査課題名 | エコヘルス:人間の健康に与える生態リスクに関する研究-フィリピンの事例 | |||
研究代表者名 (所属機関・役職) |
ラザフィンラベ・バム (総合地球環境学研究所 上級研究員) |
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相手国名 | フィリピン | 主要相手国 研究機関 |
フィリピン大学 | |
調査の概要 | ||||
本調査では、人間の健康と環境悪化に起因している生態学的なリスクとの間のインタフェースを確立することに焦点を当て、土地利用変化や非効率的な廃棄物処理などによる環境悪化の人類学的な原因を検討する。また、特定の健康問題(土壌伝染ヘルミンス(STH)感染症)に焦点を合わせ、感染症の増加したリスクに関連する環境状態を追跡することを試みる。 |