JST(理事長 北澤 宏一)は、研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)のうち、平成23年度公募における本格研究開発ステージ 若手起業家タイプ/起業挑戦タイプ/ハイリスク挑戦タイプ/シーズ育成タイプの採択課題57件(別紙1)、ステージゲート評価による継続課題4件を決定しました(別紙2)。
A-STEPは、実用化を目指すための研究開発フェーズを対象に、課題や研究開発の特性に応じた最適なファンディングを設定し、総合的かつシームレスに推進するものです。また本プログラムは、評価によって、課題をほかの支援タイプに移行して採択することも行います。今回は上記採択課題に加えて、ほかの支援タイプへ移行する課題4件、「本格研究開発ステージ」から「FSステージ」へ移行する課題5件の採択も決定しました(別紙3)。
本年度の公募は平成23年2月14日(月)から5月11日(水)までの間に行い、若手起業家タイプに13件、起業挑戦タイプに52件、ハイリスク挑戦タイプに206件、シーズ育成タイプに72件の応募がありました。公募締切後、外部専門家の協力のもと、評価委員会にて課題の独創性(新規性)および優位性、目標設定の妥当性、イノベーション創出の可能性、提案内容の実行可能性、事業化の可能性、開発に伴うリスクなどの観点から審査(事前評価)し、その結果をもとに課題を決定しました。なお今回は、医療技術(15件)、装置・デバイス(13件)、無機化学(10件)、創薬(9件)を始めとして広範な分野から採択しました。
さらに、本格研究開発ステージでは、ステージゲート評価を行うことにより、異なる支援タイプを継続して実施することを可能としています。今回は継続を希望した課題11件に対し、事前ヒアリングでの絞込みを経て、ステージゲート評価により、シーズ育成タイプに4件の継続課題を決定しました。
今後、契約などの条件が整い次第、研究開発を開始する予定です。
なお、「本格研究開発ステージ 実用化挑戦タイプ」については、10月下旬以降に採択決定予定です。