JST(理事長 北澤 宏一)は、米国国立科学財団(NSF)注1)と共同で「ロボティクス」に関する2件の研究交流課題を支援することを決定しました。この支援は、戦略的国際科学技術協力推進事業注2)「日本-米国研究交流」注3)の一環として行われるものです。
支援決定した課題は次の通りです。
(1) 「社会ロボットにおける文化的モデルに関する研究-日本とアメリカにおけるロボットの利用者の比較に関する研究」
(研究代表者:独立行政法人 産業技術総合研究所 知能システム研究部門 柴田 崇徳 主任研究員、インディアナ州立大学 情報・計算学部 セルマ・サバノビック 助教)
本課題は、日本と米国での社会ロボットにおける文化的モデルの構築とロボット・セラピーへの応用を目指す研究です。
(2) 「運動機能障がい者の在宅訓練モニタリングのための自律移動ロボットの開発」
(研究代表者:千葉大学 大学院工学研究科 野波 健蔵 教授、バージニア工科大学 機械工学部 古川 知成 准教授)
本課題は、安価、安全かつ普及可能な在宅モニタリング自律移動ロボットの開発を目指す研究です。
今回の研究交流課題の募集では10件の応募があり、これらの応募課題を日本側および米国側の外部専門家により評価しました。JSTとNSFはその結果をもとに協議を行い、研究内容の優位性や交流計画の有効性などの観点から、日本と米国がともに支援すべきと合意した2件を支援課題として決定しました。