JST(理事長 北澤 宏一)は、地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)における平成23年度新規採択研究課題を条件付き注1)にて決定しました。
本事業は、科学技術と外交を連携し、相互に発展させる「科学技術外交」の強化の一環として、文部科学省・外務省の支援のもと、JSTと独立行政法人 国際協力機構(JICA)が連携して実施するものです。開発途上国のニーズをもとに、地球規模課題を対象とし、将来的な社会実装の構想を有する国際共同研究を政府開発援助(ODA)と連携して推進することによって、地球規模課題の解決および科学技術水準の向上につながる新たな知見を獲得することを目的としています(別紙1)。また、その国際共同研究を通じて、開発途上国の自立的研究開発能力の向上と課題解決に資する持続的活動基盤の構築を図ります。
今回、環境・エネルギー分野、生物資源分野、防災分野、感染症分野について研究提案の募集を行ったところ、合計108件の応募がありました。募集締切後、外部有識者による委員会が書類選考と面接選考(事前評価)を行い、下表のように4分野合計11件の研究課題を決定しました(別紙2、3、4、5、6)。また、上記の採択課題とは別に、特定型課題形成調査注2)として4分野合計4件の研究課題を決定しました。
今後、契約などの準備が整い次第、支援を開始する予定です。
<研究分野別・地域別 採択研究課題数>
研究分野 | 環境・エネルギー | 生物資源 | 防災 | 感染症 |
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採択件数 | 5件 | 2件 | 2件 | 2件 |
地域 | アジア | アフリカ | その他 |
---|---|---|---|
採択件数 | 5件 | 5件 | 1件 |
<特定型課題形成調査>
研究分野 | 環境・エネルギー | 生物資源 | 防災 | 感染症 |
---|---|---|---|---|
採択件数 | 1件 | 1件 | 1件 | 1件 |
- 注1) 条件付き
- 今後は、外務省による相手国政府と実施にかかる国際約束の締結、それに続くJICAによる相手国関係機関との実務協議を経た後、研究課題ごとに共同研究を開始します。しかし、相手国関係機関との実務協議の内容や相手国情勢などによっては、研究課題名・概要の軽微な変更、研究期間の短縮、および新規採択研究課題が取り消しとなるなどの可能性もあるため、現時点では「条件付き」での採択としています。
- 注2) 特定型課題形成調査
- 協力相手国・機関との連携を確かなものにすることによって、事業のマッチング率を向上させること、共同研究の内容と準備を深化させスムーズな実施につなげることを目的に、平成23年度募集・選考において「相手国からのODA要請が提出されなかったため審査プロセスに乗らなかった提案課題」あるいは「JSTの選考における評価は高かったものの、相手国研究機関の協力要請がJICA技術協力プロジェクトにおいて採択される見込みがないと判断された提案課題」のうち優れていると推進委員会により選定された課題を対象に、来年度以降の案件形成のために必要な特定課題の予備調査を行う経費として国内大学研究者らに対し旅費、研究集会開催などの調査費を支援します(単年度)。なお、次年度以降の選考において本調査課題について優先的な取り扱いはありません。
<添付資料>
別紙1:地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)の 概要
<お問い合わせ先>
独立行政法人 科学技術振興機構 国際科学技術部 地球規模課題国際協力室
〒102-8666 東京都千代田区四番町5番地3
Tel:03-5214-8085 Fax:03-5214-7379
E-mail:
SATREPS URL https://www.jst.go.jp/global/index.html