産学イノベーション加速事業【先端計測分析技術・機器開発】は、日本の将来の創造的・独創的な研究開発を支える基盤の強化を図るため、先端計測分析技術・機器およびその周辺システムの開発を推進します。
なお、平成21年度までは「先端計測分析技術・機器開発事業」として推進していましたが、平成22年度より、産学による基礎研究基盤強化や技術開発基盤強化のための研究開発、革新的な基礎研究成果をもとにした産学による大規模な研究開発など、特にイノベーションを加速する効果の高い産学による取り組みを支援し、日本の科学技術力と産業競争力を強化するため、新たに「産学イノベーション加速事業」を開始しました。
産学イノベーション加速事業【先端計測分析技術・機器開発】では、以下の4つのプログラムを展開しています。
これは独創的な計測分析技術・手法(要素技術)を開発するプログラムです。計測分析機器の性能を飛躍的に向上させることが期待される、新規性のある独創的な要素技術の開発を行うことを目的としています。
これは独創的な研究開発活動に不可欠な最先端の計測分析機器およびその周辺システムを開発するプログラムです。産と学・官の各機関が密接に連携して開発チームを編成し、チームリーダーの強力なリーダーシップのもと、要素技術開発からプロトタイプによる実証までを一貫して実施することによって、最先端の研究やものづくり現場のニーズに応えられるような計測分析機器およびその周辺システムの開発を行うことを目的としています。
これは先端的な計測分析のプロトタイプ機の実用化並びに普及を促進するため、アプリケーション、データベース、プラットフォーム*)などのソフトウェア開発を行い、ユーザビリティが高く、信頼性の高い機器・システムに仕上げることを目的としています。
これは独創的な研究開発活動に不可欠な最先端の計測分析・機器およびその周辺システムを実用化に向けて開発するプログラムです。産と学・官の各機関が密接に連携して開発チームを構成し、チームリーダーとなる企業の強力なコミットメントのもと、世界トップレベルのユーザーである大学などとの共同研究を通じて、プロトタイプ機の性能の実証、並びに高度化・最適化、あるいは汎用化するための応用開発をマッチングファンド形式により行い、実用可能な段階(開発終了時に受注生産が可能)まで仕上げることを目標としています。
プログラム | 要素技術プログラム | 機器開発プログラム | ソフトウェア開発プログラム | プロトタイプ実証・実用化プログラム |
---|---|---|---|---|
内容 | 計測分析機器の性能を飛躍的に向上させることが期待される新規性のある独創的な要素技術の開発 | 最先端の研究や、ものづくり現場でのニーズに応える計測分析・機器の開発 | 先端的な計測分析のプロトタイプ機の実用化ならびに普及を促進するため、アプリケーション、データベース、プラットフォームなどのソフトウェア開発 | ユーザーなどによる試用を通じて、プロトタイプ機の性能の実証、並びに高度化・最適化するための応用開発を行い、実用化可能な段階まで仕上げる(開発終了時に受注生産が可能) |
チーム構成 | チーム/単独いずれでも実施可 | 産と学・官が連携したチームを構成し、チームリーダー・サブリーダを設置 ソフトウェア開発プログラムは、ソフトウェア開発企業の参画が必要 プロトタイプ実証・実用化プログラムのチームリーダーは企業の方 |
||
実施場所 | チームリーダーなどの所属機関にて実施 | |||
実施方法 | JSTがチームリーダーの所属機関(中核機関)と委託契約を締結 (参画機関は原則として中核機関と再委託契約を締結) |
|||
開発期間 | 3.5年間以内 | 特に定めない | 2.5年間以内(プラットフォーム開発は3.5年間以内) | 2.5年間以内 |
開発費 | 開発計画に基づく適切な開発費を申請/プロトタイプ実証・実用化プログラムはマッチングファンド形式 | |||
必要な物品人件費 | 委託費から執行(設備・備品などの所有権はJSTまたは実施機関) 開発の遂行に必要な研究員や学生、企業技術者などに支出可能 |
|||
知的財産権 | 契約に基づき原則として開発実施機関に帰属 |