JSTトッププレス一覧科学技術振興機構報 第748号 > 別紙2
別紙2

集計結果の抜粋

○小学校教員免許の取得を予定している全ての学生に対して、小学校の教科書に掲載されている主な観察・実験を実施している大学の割合は、国公立36%、私立55%で、私立の方が高い。

図1

図1 小学校教科書に掲載されている主な観察・実験を実施していますか

○基本的な実験機器について、国公立では、おおむね保有している状況であるが、その使用法を全ての学生に指導しているという割合は低い。

図2

図2 各機器を保有していますか(国公立)

図3

図3 各機器について使用法を指導していますか(国公立)

一方私立では、実験機器の保有については国公立に及ばないが、その使用法を全ての学生に指導している割合はおおむね国公立の割合を上回っている。

図4

図4 各機器を保有していますか(私立)

図5

図5 各機器について使用法を指導していますか(私立)

○学生実験に関して、国公立、私立ともに、授業時間が足りないことが障害になっていると回答した大学の割合が高い。

図6

図6 学生実験に関して、各事柄が障害となっていますか

○国公立、私立ともに、学生の理科の基礎的知識が身についていないこと、および、学生の基礎的観察・実験技能が身についていないことが障害であると回答した大学の割合が高い。

図7

図7 理科の授業や学生実験の実施以外で、各事柄が障害となっていますか

○小学校教員養成課程の理科選修でない学生のうち、高校時代に「物理」、「地学」の名称のつく科目を履修した学生の割合は、それぞれ3割以下、2割以下である。

図8

図8 高校時代に各分野の科目を履修しましたか

○小学校教員養成課程の理科選修以外の学生で、理科全般および各分野が「嫌い」か「大嫌い」と回答した割合は、物理、化学の内容および情報通信技術(ICT)の活用において高い。

図9

図9 理科全般および各分野について、どのように感じていますか

○小学校教員養成課程の理科選修以外の学生で、指導が「やや苦手」か「苦手」と回答した割合は、物理、化学、地学分野の指導および情報通信技術(ICT)を活用した指導において高い。

図10

図10 理科全般および各分野の指導についてどのように感じていますか

○小学校教員養成課程の理科選修以外の学生で、観察・実験が「やや苦手」か「苦手」と回答した割合は、物理、化学、地学分野の観察・実験および情報通信技術(ICT)を活用した観察・実験において高い。

図11

図11 理科の観察・実験が得意ですか

○小学校教員養成課程の理科選修以外の学生で、指導するとしたときの得意な順位を平均すると、  国公立、私立のいずれでも、1位 算数、2位 国語、3位 社会、4位 理科、5位 英語の順である。

図12

図12 小学生に指導するとしたときの、得意な順番(国語、社会、算数、理科、英語)

○理科の基礎的な指導事項の大半で、理科選修以外の学生では、指導に「やや自信がない」、「自信がない」と回答した学生の割合が高い。

図13

図13理科の指導に自信がありますか(国公立・非理科選修)

図14

図14 理科の指導に自信がありますか(私立・非理科選修)

図15

図15 理科の指導に自信がありますか(国公立・理科選修)

○小学校教員養成課程の理科選修以外の学生に、理科指導に必要となる技能への自信を問うたところ、「自信がある」と答えた学生の割合は児童の評価や薬品の濃度の調整など、調査した12項目全てで10%未満であった。

図16

図16 自信をもってできますか(国公立・非理科選修)

図17

図17 自信をもってできますか(私立・非理科選修)

なお、理科選修の学生においても、「自信がある」と回答した割合は、廃液処理(6%)などおおむね2割以下と低かった。

図18

図18 自信をもってできますか(国公立・理科選修)