JST(理事長 北澤 宏一)は、戦略的国際科学技術協力推進事業(研究交流型)「日本-英国研究交流」注1)において、英国バイオテクノロジー・生物科学研究会議(BBSRC)注2)と共同で「システムバイオロジー」における研究交流課題の募集および審査を行い、平成21年度採択課題4件を決定しました(別紙)。
JSTでは、平成15年度から「戦略的国際科学技術協力推進事業」として、政府間合意に基づき、文部科学省が特に重要なものとして設定した協力対象国・分野における日本と他国の研究者間の活発な研究交流・共同研究を推進しています。これにより、日本の科学技術のさらなる発展に貢献しており、すでにアメリカをはじめ、アジア、大洋州、アフリカ、ヨーロッパにおける22ヵ国・地域との研究交流を支援しています。
本事業における英国との協力では、文部科学省が、平成20年5月の文部科学省と英国イノベーション・大学・技能省(当時)との合意を受け、「システムバイオロジー」を研究交流分野として設定しました。同分野については今年度が2回目の課題採択となります。
今回、JSTは、平成21年9月14日(月)から11月17日(火)までの間、「システムバイオロジー」にて新規課題の募集をBBSRCと共同で行ったところ、13件の応募がありました。その後、各応募課題について同分野を専門とするJSTの国際科学技術協力推進委員会による審査および相手機関との協議を実施した結果、4件を採択課題として決定しました。
事業の詳細については、下記の事業ホームページをご覧ください。
戦略的国際科学技術協力推進事業ホームページURL: https://www.jst.go.jp/inter/index.html
- 注1) 「日本-英国研究交流」
- 平成16年2月に東京で開催された第5回日英科学技術協力合同委員会の科学技術協力の推進に関する両国間の議論を踏まえ、文部科学省が戦略的国際科学技術協力推進事業における英国との協力分野を「バイオナノテクノロジー」分野に設定。さらに平成18年8月には「構造ゲノミクス及びプロテオミクス」が協力分野として追加されました。それを受け、JSTがBBSRCとの間で平成16~18年度にわたり研究交流課題の募集を実施しました。
- また、平成20年5月の文部科学省と英国イノベーション・大学・技能省との合意に基づき、文部科学省が「先端材料」と「システムバイオロジー」の2分野を新たに英国との協力分野として設定したことにより、平成20年度からJSTが、「先端材料」分野においては英国工学・物理科学研究会議(EPSRC)と、「システムバイオロジー」分野においてはBBSRCと戦略的国際科学技術協力推進事業を実施することになりました。
- 注2) 英国バイオテクノロジー・生物科学研究会議(BBSRC)
- イギリスの非省庁型公共機関として、生命システムの理解や活用のための研究ならびに人材教育を促進するための支援をしています。
- ホームページURL: http://www.bbsrc.ac.uk/
<添付資料>
別紙:戦略的国際科学技術協力推進事業「日本-英国(BBSRC)研究交流(システムバイオロジー)」平成21年度採択課題 一覧
参考:戦略的国際科学技術協力推進事業「日本-英国(BBSRC)研究交流(システムバイオロジー)」平成21年度採択に関して
<お問い合わせ先>
独立行政法人 科学技術振興機構 国際科学技術部
〒102-8666 東京都千代田区四番町5番地3
担当:仲 大地(ナカ ダイジ)、愛宕 隆治(アタゴ タカハル)
Tel:03-5214-7375 Fax:03-5214-7379
E-mail: