JST(理事長 北澤 宏一)は、戦略的国際科学技術協力推進事業「日本-中国(NSFC)研究交流」注1)において、中国国家自然科学基金委員会(NSFC)注2)と共同で「環境保全及び環境低負荷型社会の構築のための科学技術」分野の一領域である「都市や社会基盤における地震及び台風災害の環境へのインパクトの評価と緩和技術」における研究交流課題の募集および審査を行い、平成21年度新規課題を決定しました(別紙)。
「日本-中国(NSFC)研究交流」においては、平成15年2月の第10回日中科学技術協力委員会における合意に基づき、「環境保全及び環境低負荷型社会の構築のための科学技術」を研究交流分野として設定しました。それを受け、JSTとNSFCは同分野の一領域である「都市や社会基盤における地震及び台風災害の環境へのインパクトの評価と緩和技術」で日中研究交流を支援することとなりました。研究交流課題の募集は平成16年度から実施され、今年度は6回目の採択課題となります。
今回、JSTとNSFCが共同で平成21年7月10日(金)から9月10日(木)までの間、上記領域における新規課題の募集を共同で行ったところ13件の応募がありました。その後、各応募課題について同領域を専門とするJSTの国際科学技術協力推進委員による審査およびNSFCとの協議を実施した結果、両国間で採択に値するとの評価が一致した4件の課題を採択しました。JSTでは、平成15年度から「戦略的国際科学技術協力推進事業」として、政府間合意に基づき、文部科学省が特に重要なものとして設定した協力対象国・分野における日本と他国の研究者との間の活発な研究交流を推進しています。これにより、日本の科学技術のさらなる発展に貢献しており、すでにアメリカをはじめ、アジア、大洋州、アフリカ、ヨーロッパにおける21ヵ国・地域との研究交流を支援しています。
事業の詳細については、下記の事業ホームページをご覧ください。
戦略的国際科学技術協力推進事業ホームページURL: https://www.jst.go.jp/inter/index.html
- 注1) 「日本-中国(NSFC)研究交流」
- 平成15年2月の第10回日中科学技術協力委員会の後、平成16年2月にJST-NSFC間で、第1回日中「環境保全及び環境低負荷型社会の構築のための科学技術」に関するワークショップを中国・武漢にて開催し、具体的な日中研究交流がスタートしました。
- 「環境保全及び環境低負荷型社会の構築のための科学技術」分野が広範囲にわたることから、平成16年度以降、毎年、研究領域を指定したワークショップをJST-NSFC間で開催し、その結果を踏まえ、日中研究交流課題の募集を行っています。
- 注2) 中国国家自然科学基金委員会(NSFC)
- 1986年に設立した、自然科学分野での基礎研究・教育を促進する中国政府機関です。基礎研究と自由探求を旨とする国家自然科学基金の管理を任されています。
<添付資料>
別紙:戦略的国際科学技術協力推進事業「日本-中国(NSFC)研究交流」平成21年度採択課題 一覧
参考:戦略的国際科学技術協力推進事業「日本-中国(NSFC)研究交流」平成21年度採択に関して
<お問い合わせ先>
独立行政法人 科学技術振興機構 国際科学技術部
〒102-8666 東京都千代田区四番町5番地3
担当:遠藤 鈴佳(エンドウ スズカ)、土屋 紗織(ツチヤ サオリ)
Tel:03-5214-7375 Fax:03-5214-7379
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