研究交流課題 | 日本側 研究代表者 |
所属・役職 | 研究交流課題概要 | |
---|---|---|---|---|
中国側 研究代表者 |
||||
韓国側 研究代表者 |
||||
1 | 上水及び再利用水処理のための革新的膜ろ過技術の大規模施設への適用 | 滝沢 智 | 東京大学 大学院工学系研究科 教授 |
本研究交流は革新的膜ろ過技術を開発し、大規模な水処理プロセスへ適用することを目指す。 具体的には、日本側は微量汚染物質除去のための膜ろ過技術の開発を分担し、中国側は膜製造技術の開発と膜を通じた物質移動モデルの開発を分担し、韓国側は微生物による膜汚染の制御を分担する。 3ヵ国の研究チームが相互補完的に取り組むことで、都市の上水道および下水の再利用を含む水システムの再構築と都市の水有効利用の促進につながることが期待される。 |
ユウ・シュイリ | ハルビン技術研究所 土木環境学 教授 |
|||
パク・ヘドン | 韓国大学 土木環境建築学部 准教授 |
|||
2 | 電磁気学的手法による斜面崩壊のリアルタイム監視・早期警戒システムの構築 | 服部 克巳 | 千葉大学 大学院理学研究科 教授 |
本研究交流は降雨で発生する斜面崩壊の前駆的な現象を電磁気学的、水文学的、地盤工学的、地質学的に正確に捕らえて理解し、簡便な電磁気学的手法による斜面崩壊監視・予測オンラインリアルタイム監視システムの構築を目指す。 具体的には、日本側は人工降雨斜面崩壊実験、水槽実験、水文学―地盤工学―電磁気学の結合に関する各種室内実験および理論的考察、自然電位のイメージング手法の開発を分担し、中国側は力学―電磁気学結合の考察と各種実験・モデル化、計算機シミュレーション、降雨インパクトおよび抵抗トモグラフィーの開発を分担し、韓国側は土壌の違いによる浸透試験実験などを分担する。 3ヵ国の研究チームが相互補完的に取り組むことで、共通の自然災害である斜面崩壊の予防・防災システム(早期警戒システム)の実現につながることが期待される。 |
フアン・チンファ | 北京大学 地球与空間科学学院 教授 |
|||
チェ・ビュンゴン | 地質資源研究院 地質環境部門 主任研究員 |
|||
3 | 省エネルギー社会のための新熱電材料の開発に関する研究 | 知京 豊裕 | 物質・材料研究機構 半導体材料センター センター長 |
近年、廃熱の再利用と環境負荷の観点から金属酸化物を使った熱電材料が注目されている。金属酸化物には半導体的な性質をもつ材料があり、キャリア濃度や伝導機構は材料と組成、それに酸素空孔量に依存している。しかし、現時点では性能を発揮する温度領域が高いことや十分な電力が取り出せないなど課題も抱えている。本研究交流は一般的な廃熱温度領域で動作する新熱電材料の開発を目指す。 具体的には、日本側はコンビナトリアル手法を使った材料合成とその評価を分担し、中国側は計算科学を使った材料設計を分担する。韓国側は主にデータマイニングによる材料探索を分担する。 3ヵ国の研究チームが相互補完的に取り組むことで、これまでにない新熱電材料の発見につながることが期待される。 |
ヘ・ユアンジン | 清華大学 物理学部 教授 |
|||
ウー・ソンイル | 韓国科学技術院 化学・生体分子工学部門 教授 |