1.事業の背景・目的
「革新的技術戦略」(平成20年5月19日 総合科学技術会議決定)において、大学と教育委員会との密接な連携により、理数教科で指導力と能力があり、各学校や地域の理数教育指導において中核的役割を果たす小中学校教員の養成が提言されています。
また、小・中学校理科教育に関する調査注1)において、理科の指導が苦手であると感じている教員や理科の実験・観察に係る知識・技能が低いと感じている教員の割合が高いという結果が出ています。
これらの状況を踏まえ、「理数系教員(コア・サイエンス・ティーチャー)養成拠点構築事業」では、優れた教育実践を行い、理数教育に関する地域の研修会などで中心的な役割を果たす小中学校教員コア・サイエンス・ティーチャーの養成と、その活動を通じて、小・中学校教員の理数教育における指導力向上を図ることを目的とします。
- 注1)
- 出典:「平成20年度小学校理科教育実態調査及び中学校理科教師実態調査に関する報告書(改訂版)」
(平成21年4月 JST理科教育支援センター)
2.公募対象
大学および教育委員会
3.実施内容
コア・サイエンス・ティーチャー養成計画の策定
- 理数教育における指導力、知識、技能の水準やその評価方法を具体化。
コア・サイエンス・ティーチャーの養成
- コア・サイエンス・ティーチャー養成プログラムを開発・実施し、修了の認定を実施。
- プログラムの対象は、理工学系などの学生(必須)および現職小中学校教員(任意)。
- プログラムの内容の具体例としては、現場での長期実習(1ヵ月~数ヵ月)、最先端の科学技術を踏まえた理数教育の指導法や教材開発などを実施。
- 地域における理数教育の研究の中心となっているような学校や教育センターなどに、理数教育支援拠点(コア・サイエンス・ティーチャー養成・活動の場)を構築・活用。
コア・サイエンス・ティーチャーの活動支援注2)
- 教育現場におけるコア・サイエンス・ティーチャー人材の確保、理数教育支援拠点への配置、コア・サイエンス・ティーチャーによる小・中学校教員向け研修会開催などに対する支援
- 注2)
- 支援期間中の実施が困難な場合、計画のみで可。
※本事業を試行的に実施する「試行的取組」も支援します。
4.支援金額
年間上限 3500万円(初年度2800万円) + 間接経費10%
※「試行的取組」は同700万円
5.支援の内容
事業実施における経費(物品費、人件費、旅費、謝金、その他)
6.支援期間
約3年4ヶ月間(契約日~平成25年3月31日)
※「試行的取組」は約4ヶ月間(契約日~平成22年3月31日)
7.審査のポイント
コア・サイエンス・ティーチャー養成プログラムの修了基準策定の適切性
コア・サイエンス・ティーチャー養成プログラムの内容・実施計画の適切性
コア・サイエンス・ティーチャー養成プログラムの受講者数確保計画の適切性
コア・サイエンス・ティーチャーの活動計画の適切性
費用対効果、継続性の高さ など
8.詳細について
下記の事業ホームページを参照してください。
事業ホームページURL:https://www.jst.go.jp/cpse/cst/