JSTトッププレス一覧科学技術振興機構報 第691号 > 別紙1
別紙1

「理数系教員(コア・サイエンス・ティーチャー)養成拠点構築事業」
平成21年度第2次募集採択企画一覧

【通常取組】

主たる実施機関 企画名 企画の概要
長崎大学

長崎県教育委員会
地方の活性化を目指すコア・サイエンス・ティーチャーの養成・活用システムの構築  長崎大学と長崎県教育委員会が共同で立ち上げた、理数系教育の振興・充実のためのプロジェクトの大きな柱として、コア・サイエンス・ティーチャー(CST)の養成とその活用に関するシステムを構築し、長崎県下の理数系教員の質的向上、および理数系教育の持続的発展を目指す。その養成にあたっては高いリーダー力はもちろんのこと、島しょ部などでの複式指導力も含めた総合的な実践力育成を重視する。CSTは、県内10地区に整備する支援拠点校で活動し、地域における理科教育実践の中核を担う。
横浜国立大学

神奈川県教育委員会
地域の教育・研究機関の有機的連携により理科教育の向上を目指す神奈川CSTプラン  横浜国立大学と神奈川県教育委員会・横浜市教育委員会・川崎市教育委員会に加え、研究所、青少年センターなど、神奈川県の教育・研究機関の有機的な連携により、学校・地域の中核的な役割を担う理科教員(コア・サイエンス・ティーチャー:CST)の養成プログラムと認定基準について、神奈川県の統一プログラムを作成する。横浜国立大学に設置する高度理科教員養成センターを中核にした養成プログラムの実施と人材活用の方策提案を積極的に行い、小中学校教員への人材活用が難しかった理系人材の活用と教員養成学部出身者の理科力の強化を狙った神奈川CSTプランの確立を目指す。

【試行的取組】

主たる実施機関 提案企画名 提案企画の概要
大阪府教育委員会

大阪教育大学
大阪府コア・サイエンス・ティーチャー養成プログラム  大阪府教育委員会と大阪教育大学などが連携し、小・中学校の現職教員および学生に対して、実験観察の指導に優れ、向学心とリーダーシップを備えたCST養成のプログラムを実施する。
 現職教員は大阪府教育センターを勤務公署とした6ヶ月間のプログラムにより、学生は大学と大阪府教育センターなどを中心とした2年間のプログラムにより、先端的内容や指導法を学び、実践的な指導力を身に付ける。CSTの所属校を理科教育拠点校とし、CST活動の拠点とするとともに、学生の現場実習を行う。教員と学生を協同させることによって教材開発・授業改善を図り、理科の教育内容に精通し、質の高い授業を行い得る理科教育のリーダーを育てる。
 また、大阪府教育センターや拠点校を核とした理科ネットワークを府内全域に構築し、教育委員会と大学が継続的に支援を行って、理科教育の活性化を図る。教員、学生ともに、CSTプログラム修了認定後の活動状況を勘案して、CSTの認定を行う。
奈良教育大学

奈良県教育委員会
教員養成系大学が理工系若手人材と共に築く理数系教員養成拠点  教員養成を使命とする奈良教育大学と、科学教育分野に活躍の場を求めている理工系学生やポスドクのグループが共同で、奈良県教育委員会や奈良工業高等専門学校と連携し、地域の公教育の現場に理数系教員(CST)の養成および活動の拠点を構築する。都市部では奈良市・大和郡山市教育委員会、山村部では曽爾村教育委員会、さらに大阪市立科学館、奈良市青少年児童会館の支援のもと、CSTの養成・活動を実践する。加えて、CSTの養成・活動を強力に支援するICT支援システムを開発・運用し、教員養成大学の理系学生、理工学部学生、現職教員、科学技術関係業務経験者などを包含するCST養成システムを構築する。

「試行的取組」は、提案企画の一部についての試行的実施や、詳細な現状の分析・課題の抽出・解決策の検討などを通じて、企画をより充実させ、次年度における本事業の公募(予定)への再提案を期待するもの。