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別紙

イノベーションコーディネータ表彰
平成21年度受賞者一覧

No. 賞名 受賞者(所属機関) 受賞理由
イノベーションコーディネータ大賞・
文部科学大臣賞
岡田 基幸
(財団法人 上田繊維科学振興会)
長野地域における産学官連携支援施設「AREC」を立上げ、産学官のネットワークを構築。ここを拠点として多くの事業化を推進し、若手コーディネータの模範となる抜きん出たリーダーシップを発揮した。
イノベーションコーディネータ賞・
科学技術振興機構理事長賞
財団法人 川崎市産業振興財団 大学のシーズだけではなく大学研究室の『ニーズ』に着目。大学の研究機器、実験機器等を中小企業の技術力で開発し、研究シーズの具現化を推進するなど、企業とのマッチングの新たな方法を切り開いた。
イノベーションコーディネータ賞・
科学技術振興機構理事長賞
西村 訓弘
(三重大学 大学院医学研究科)
国立大学発ベンチャー第一号を設立した体験を生かし、三重大学に地域企業の課題を共同で解決する我が国初の大学院「地域イノベーション学研究科」を新設するなど、産学官連携による地域活性化のシナリオを組み立て実践することにより成果を上げた。
イノベーションコーディネータ賞・
科学技術振興機構理事長賞
花巻市起業化支援センター 市町村レベルとして全国に先駆けて設立された花巻市起業化支援センターは、地域における産学官による地域振興事例、チームによる活動事例など他の地域のモデルとなるような数多くの実績を上げた。
イノベーションコーディネータ賞・
科学技術振興機構理事長賞
間野 純一
(財団法人 千葉県産業振興センター)
企業ニーズを熟知し、それにマッチした大学シーズを選び出す手法を実践するとともに、独自の開発型企業評価システムを開発し、マッチングに成果を上げるなど、革新的な活動を行った。
功労者賞 木村 良臣
(財団法人 北海道科学技術総合振興センター)
大企業での経験を生かし(財)北海道科学技術総合振興センターの創成期からコーディネート人材の育成に注力。育成した人材により、さまざまなビジネス開発プロジェクトを立ち上げ、多数の事業化や売上実績を生むなど、大きな成果を上げた。
功労者賞 齋藤 省吾
(九州大学)
平成8年RSP事業の初代コーディネータとして着任以来、プロジェクトの提案・構築、事業化までの一貫したコーディネート体制を構築するとともに、公設試の研究者をプロジェクトコーディネータとして養成するなど永年に渡り人材育成に貢献した。
功労者賞 山口 光彦
(須坂市産業振興部)
豊富な行政経験とその広範囲なネットワークを活かし長野県の産学官連携ネットワークを構築した。ナノカーボン分野では知的クラスターと産業クラスターをつなぐなど大型研究プロジェクトでも先導的役割は特筆される。
コーディネータ特別賞 大内 権一郎
(神戸大学 連携創造本部)
神戸大学の産学連携の起点となった「アンケート調査」、「一日神戸大学(シーズの出前)」「シーズコンペ」など実践してきた取り組みは特筆できる。今日の神戸大学の産学連携の基盤を作った。
10 コーディネータ特別賞 松田 文雄
(立命館大学研究部理工リサーチオフィス)
技術シーズとニーズのマッチング、研究開発から企業化までのシナリオづくり、資金の導入など一貫した総合的コーディネート力と多くの実績を高く評価した。
11 奨励賞 芝山 多香子
(東北大学 研究協力部 産学連携課)
欧米では、多くの女性がコーディネーションの場で活躍しているが、我が国では、まだ数少ない。今回の女性応募者の中で、特にシーズ発掘に多くの優れた実績があり、今後の活動を期待する。

※RSP事業:地域研究開発促進拠点支援事業は、都道府県が地域の科学技術活動の活発化を図るために設立した財団等をコーディネート 活動の拠点として整備するにあたり、国全体の科学技術基盤形成の視点から、科学技術振興機構が科学技術コーディネータを委嘱し、 かかる拠点の活動を支援するもので、平成8年度に開始し平成17年度に終了した。

各賞の内容

【イノベーションコーディネータ賞(大賞)(No.1~5)】

技術シーズ発掘および企業ニーズとのマッチング、適切な外部資金の取得支援、知財マネジメント・技術移転支援、企業化支援、後継事業などへの橋渡しなどに大きな成果を上げた個人またはチームを表彰。その中で最も優れ、他のコーディネータの規範となる極めて大きな成果を上げた個人にイノベーションコーディネータ大賞を表彰。

【功労者賞(No.6~8)】

産学官連携に関する地域内、組織内の体制整備、コーディネート活動の啓発・普及、人材の育成などに大きな成果を上げた個人を表彰。

【コーディネータ特別賞(No.9~10)】

文部科学省および科学技術振興機構に所属するコーディネータの中で、特に実績を上げた個人を表彰。

【奨励賞(No.11)】

今後の成果につながることが期待される優れた活動を行っており、コーディネート職への女性層の拡大を期待して選考委員会が設けた特別賞。