1.趣旨・目的
JSTが、日本科学未来館(以下「未来館」という。)において開発した先駆的な展示手法を活用して、地域科学館の活性化や地域の学校や研究機関、民間企業などとの連携を推進することにより、最先端の環境科学技術に関する情報を発信し、環境問題に対する国民の意識の醸成と環境科学技術に関する国民のリテラシーの向上を図る。
2.対象とする取り組み
地域において拠点となる活動を行う科学館など(以下、「拠点館」という。)が、未来館で開発された、次に掲げる環境関連展示物の普及版を活用し、環境教育を柱として、地域における学校や研究者・科学者との連携や他科学館との連携を行う取り組みを対象とする。
<活用方法を募集する環境関連展示物>名 称 | 概 要 | |
A | 超伝導マグレブ | 超伝導の効果で浮上して走るマグレブや、超伝導バルク体を使用した不思議な実験を通して、環境負荷を抑えながら高速移動を実現する、超伝導の豊かな可能性を感じる展示物です。 |
B | イノベーションの原動力 | 地球環境の問題を解決し、より豊かに生きるための新しい技術を、先人たちから受け継いだ想像力と創造力を駆使して、自ら作りだしてゆくことを体験する展示物です。 |
C1 | 触れる地球 | 気象衛星が捉えている現在の地球の様子や、大気や海洋の流れ、生物の大移動など、ダイナミックに変動する生きた地球の姿を体感できる、1000万分の1スケールの映像地球儀です。 |
C2 | 触れる地球(小型版) | 「触れる地球」の操作感とコンテンツをそのままに、数人で取り囲める卓上サイズにしたものです。教室や休憩室など、展示フロア以外での活用も可能です。 |
D | 地球環境をつらぬく放射線 | 地球環境を理解するための重要な要素でありながら、目でみて感じることのできない大量の放射線が飛び交う様子を、高性能な「霧箱」を通して実感できる展示物です。 |
E | Hi-netで見る地震活動 | 小さな地震でいつもゆれている日本列島の今の姿を、高感度地震観測網 Hi-netのデータで可視化します。常に変動する地球のダイナミクスを間近に感じられる展示です。 |
F | 循環という地球のしくみ | 地球を「家」に見立て、そこで繰り広げられる物質の循環と、それを壊す人間の行為を、 ひとまとまりの体験として分かりやすく装置化した展示物です。 |
3.対象機関
都道府県または政令指定都市が推奨する拠点館を対象とする。(24件程度採択予定)
4.実施期間
展示物設置後5年間を目安に、実施機関が希望する期間中、当該展示物を使用することができる。
5.支援の範囲
展示物の製作、
展示物の設置に関する費用、
既存展示物の撤去に関する費用および
拠点館が展示に伴い、パネルなど、独自に企画する附帯展示物の作成費用(展示物の製作と同時に作成するものに限る。)について、1館あたり5000万円程度を上限としてJSTが負担する。
6.募集期間
平成21年7月31日(金)~8月31日(月)正午