計画の達成度 |
:幹細胞の株化やその培養系を応用した新薬スクリーニングキットの製品化等、当初計画された研究開発目標はほぼ達成されている。再生医療の基盤となる基礎技術が確立され、事業化を可能にする研究成果も得られたので、今後、機能性細胞株の開発/製品化やヒト細胞への応用に向けての研究開発に期待する。 |
知的財産権 |
:不死化細胞株の樹立方法とその細胞株に関する特許など適切に確保されているが、今後はベンチャー継続のために応用特許の拡大が望まれる。 |
起業化計画 |
:新規に生まれつつある市場を狙うものなので適切なタイミングでの起業である。関連会社の動向も十分調べられており、製造委託先については目途がついているものの、ターゲットとなるユーザーが漠然としている。当面の試作品販売・受託計画や製薬会社との提携についても同様である。 |
新産業創出 |
:再生医療技術の全般的な進展を促す、オリジナリティのある基盤技術として評価できる。スクリーニングキット販売の他にも機能性細胞の製品化が可能となれば一定の市場創出を期待できる。 |
総合・その他 |
:マウス細胞を用いた段階ではあるが、同一個体細胞からの分化細胞による比較可能なスクリーニング方法は、医薬品開発における活用が期待され、再生医療の基盤技術としての意義は大きい。さらにマウス利用の特定分野における技術としてコスト的優位性が確保され、機能性細胞の種類を増やす等すれば、将来への展開も期待される。 |