計画の達成度 |
:メグシントランスジェニックマウス/ラットの作製と解析について、当初計画通りの目標はほぼ達成されている。ラット改良、その病態など総合的な研究が進められ成果が得られている。 |
知的財産権 |
:研究成果である腎疾患モデル動物に関する特許が確保されているが、今後設立したベンチャー企業の継続のためにも、更なる特許の確保を期待する。 |
起業化計画 |
:腎疾患モデル動物を用いて評価受託事業で事業基盤を確立しその後共同研究で創薬開発への参画を考えている点は適切である。しかし、資金計画やプレマーケティング等に甘さも見られ、研究開発費用が予定よりも多額に又先行して必要となる可能性がある。 |
新産業創出 |
:トランスジェニックによる疾患モデル動物の事業については多くの競争相手があり、その一部と見なされた場合、新産業といえるか難しい。しかし、画期的な腎臓病治療薬が創成できれば、産業効果が期待でき、併せて透析の代替治療として医療費削減が見込める。 |
総合・その他 |
:当初の研究開発目標は達成され、腎疾患に関する研究としてはマウスを含め優れた成果を得たと言える。医薬探索のための評価用モデル動物は特許の強さと医薬産業からのニーズによって事業としての評価が定まるので、起業後数年間の評価受託事業は適切で現実的ではあるが、更なる研究開発を推進するために十分な収益を上げるにはやや心許なく、事業を大きく発展させるためのビジネスモデルが求められる。 |