開発課題名 | チームリーダー・サブリーダー 氏名・所属機関・役職 |
開発概要 | 参画機関 | ||
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1 | AFM 探針評価標準試料の開発 | 【チームリーダー】 竹中 久貴 NTT-ATナノファブリケーション(株) 第3製造部 部長 |
【サブリーダー】 井藤 浩志 (独)産業技術総合研究所 計測フロンティア研究部門 活性種計測技術開発グループ 主任研究員 |
原子間力顕微鏡(AFM)による実形状測定のために、本事業「要素技術プログラム」での成果をもとに、プローブ形状測定標準試料および校正状態確認用グレーティングの実用化に向けた開発を行い、多層膜を利用した標準試料作製技術を確立します。また、市場にあるAFM カンチレバーに対応した標準試料を開発することで、カンチレバーに形状測定機能の付加価値をつけ、ISO に準拠したソフトウェアを開発し、ユーザーに利便性を提供します。 | (独)産業技術総合研究所 NTTアドバンステクノロジ(株) 大研化学工業(株) オリンパス(株) 東京理科大学 (独)物質・材料研究機構 |
2 | 顕微質量分析装置の実用化開発 | 【チームリーダー】 小河 潔 (株)島津製作所 基盤技術研究所 主幹研究員 |
【サブリーダー】 瀬藤 光利 浜松医科大学 分子解剖学部門 教授 |
本事業「機器開発プログラム」で開発した顕微質量分析装置は、試料を顕微鏡で観察し、その場で観察箇所の物質を質量分析することが可能であり、形態情報と質量分析情報を組み合わせた新しい分析手段を提供するものです。本開発では、この顕微質量分析装置の実用化に向けた分析機能の強化や解析ソフトの開発、装置のユーザビリティの改良およびアプリケーションの開発を行います。本装置は、医学研究や診断、創薬開発、さらに有機材料解析・検査への応用が期待されます。 | 浜松医科大学 慶應義塾大学 |
3 | 高輝度X線発生装置の開発 | 【チームリーダー】 黒住 重利 (株)X線技術研究所 製品技術部 製品本部 副本部長 |
【サブリーダー】 坂部 知平 (財)国際科学振興財団 研究開発部 主席研究員 |
コの字型回転対陰極と集束型偏向磁極付電子銃を用いたプロトタイプ機について、さらに高輝度にするための実用化開発を行います。本開発により、市販の最高出力装置と比較して大幅な輝度および定格出力をもつX線発生装置の実現を目指します。 | (財)国際科学振興財団 高エネルギー加速器研究機構 |
4 | 高周波複素振幅比計測テスタの開発 | 【チームリーダー】 竹内 想二 中央電子(株) アドバンステクノロジ事業部 事業部長 |
【サブリーダー】 矢加部 利幸 電気通信大学 電気通信学部情報通信工学科 准教授 |
すでに開発した簡易かつ廉価な高周波複素振幅比計測テスタについて実用に向けた開発を行います。5/6ポートコリレータを利用した試作測定器の評価検討を行い、計測精度を向上し、使いやすさを追求することにより実用化開発を実施いたします。大学教育・生産現場等で幅広く用いられるテスタの実現を目指します。 | 電気通信大学 |
5 | 高性能超伝導体放射線検出器システムの開発 | 【チームリーダー】 倉門 雅彦 (株)X線技術研究所 研究開発本部 主任研究員 |
【サブリーダー】 畑 徹 大阪市立大学 大学院理学研究科 教授 |
材料分析、環境分析、科学計測などにおいて測定精度を大きく向上できる新しいタイプのX線検出器システムの実用化に向けた開発を行います。本システムは、高検出効率、高速、かつ従来の半導体検出器よりも優れた高エネルギー分解能を有する超伝導トンネル接合検出器素子、信号処理システム、および液体ヘリウムなどの冷媒を必要としない操作が簡単な極低温冷凍機からなるものです。 | 大阪市立大学 (独)理化学研究所 |
6 | 自閉症乳幼児診断用の注視点検出装置の開発 | 【チームリーダー】 桜井 敬久 (株)タイカ 次世代商品開発室 室長 |
【サブリーダー】 海老澤 嘉伸 静岡大学 工学部システム工学科 教授 |
瞳孔検出と角膜反射角を解析し、3次元空間の注視点検出が可能なプロトタイプ機をすでに開発し、検出精度を実証してきました。本開発では、注視点異常検出から自閉症乳幼児の早期発見に向け、乳幼児の頭部の動きに追尾するカメラと注視点補正機能を追加することで、注視点異常を検出し、高精度で安価な早期診断用装置を開発します。専門医用に止まらず、乳幼児健康診査の標準検査に活用されることを目指します。 | 静岡大学 浜松医科大学 |
7 | 世界最速SNP診断装置の開発 | 【チームリーダー】 長倉 誠 バイオテック(株) 代表取締役社長 |
【サブリーダー】 石川 智久 東京工業大学 大学院生命理工学研究科 教授 |
「個の医療」を実現する上で、安価で正確、迅速なSNP 診断方法とその装置開発は必要不可欠です。30 分以内で遺伝子多型診断するSMAP 法を技術基盤として世界最速SNP 診断装置を開発し、薬物トランスポーターや薬物代謝酵素などの遺伝子多型診断を実現することを目指します。本開発において、国産技術の粋を集積したSNP 診断装置プロトタイプの性能を検証し更なる性能アップを目指します。 | 東京工業大学 (株)ダナフォーム |
8 | 全自動糖鎖プロファイル診断システムの開発 | 【チームリーダー】 濱田 和幸 システム・インスツルメンツ(株) 技術部 取締役技術部長 |
【サブリーダー】 西村 紳一郎 北海道大学 大学院 先端生命科学研究院 教授 |
本事業「機器開発プログラム」で開発したプロトタイプ機をもとに、血清などの生体試料から糖鎖を精製・分析し、糖鎖の定量的発現プロファイルに基づいて疾患診断情報を与えるまでの一連の工程を全自動化した装置の開発を行います。自動前処理装置部により血清中複合糖質糖鎖を選択的に回収した後、自動測定装置部によって糖鎖構造プロファイルを取得し、データ解析システムによる糖鎖情報のバーコード化を行う『糖鎖マーカーを用いた体外診断システム』を構築します。疾患早期診断、個別化医療の実践に即した本システムの普及により社会へ貢献します。 | 北海道大学 ブルカー・ダルトニクス(株) サイエンス・テクノロジー・システムズ(株) 塩野義製薬(株) |
9 | 全自動2次元電気泳動・ウェスタンブロッティング装置の開発 | 【チームリーダー】 鵜沼 豊 シャープ(株) 研究開発本部 健康システム研究所 室長 |
【サブリーダー】 荒木 令江 熊本大学 大学院医学薬学研究部(医学部) 准教授 |
バイオ基礎研究から創薬開発・早期診断・個別化医療に繋がるプロテオーム解析研究の飛躍的な進歩に貢献するための、高速・高感度・高分解能をもつタンパク質解析ツールを開発します。従来不可能であった2次元電気泳動と電気的膜転写工程を完全自動化したプロトタイプ機をすでに開発しており、本開発では自動免疫反応工程の付加や動作安定化、分解能・再現性・簡易性の向上などのレベルアップを図った実用機を開発します。 | 熊本大学 |
10 | 走査プローブ顕微鏡シミュレータの開発 | 【チームリーダー】 柿沼 良輔 (株)アドバンストアルゴリズムシステムズ 代表取締役 |
【サブリーダー】 塚田 捷 東北大学 原子分子材料科学高等研究機構 教授 |
本事業「要素技術プログラム」で開発した走査プローブ顕微鏡シミュレータのソフトウェア機能を強化し、操作性を改善します。さらに、これらのソフトウェアを連携させ、統合システムとしての効率化と高能力化を実現します。非専門家でも使用できるソフトウェアとして実証・実用化し国内外に普及させることで、さまざまな分野での走査プローブ顕微鏡の利用を促し、ナノテクノロジーの発展に寄与することを目指します。 | 東北大学 サイバネットシステム(株) |
11 | 多重磁気共鳴生体レドックス画像化システムの開発 | 【チームリーダー】 鮫嶋 浩 日本レドックス(株)取締役社長 |
【サブリーダー】 内海 英雄 九州大学 大学院薬学研究院機能分子解析学分野 教授(副学長) |
本事業「機器開発プログラム」で開発した、実験動物内レドックス代謝・活性酸素・酸素濃度・pH などを画像解析するシステムの実用化に向けた開発を行います。マウスを対象に空間分解能0.2mm 以下で上記の生体情報を可視化するために、複数の磁場と電磁波からなる多重磁気共鳴画像化装置と最適なプローブ剤からなるシステムを開発します。本システムにより、生活習慣病やがんなどの病態解明と治療薬の画像解析が可能となり、新たな治療法の創出と人類の健康に貢献します。 | 九州大学 日本電子(株) 日立金属(株) 富士電機システムズ(株) |
12 | 乳がんスクリーニングを目指した光マンモグラフィの開発 | 【チームリーダー】 山下 豊 浜松ホトニクス(株) 中央研究所第7研究室 研究室長 |
【サブリーダー】 阪原 晴海 浜松医科大学 医学部・放射線医学講座 教授 |
乳がんの新しい検査技術として、エックス線ではなく近赤外光を用いた画像診断法(光マンモグラフィ)が注目を集めています。これまでの研究開発で有用性が明らかになった光マンモグラフィ装置について、高感度化・高精度化、画像再構成の高速化によるスループットの改善、プローブ光の多波長化による検出能の向上を図り、乳がんスクリーニングに適用できる実用機の開発を目指します。 | 浜松医科大学 |
13 | 半導体局所プラズマ加工装置の開発 | 【チームリーダー】 加藤木 克也 (株)三友製作所 代表取締役 社長 |
【サブリーダー】 清水 哲夫 (独)産業技術総合研究所 ナノテクノロジー研究部門 主任研究員 |
半導体メーカーなどへの需要調査に基づき、半導体不良解析のためにシリコンやその酸化膜を局所的にエッチングできる装置の開発に成功しました。その開発過程で、プラズマガスを細い管に吸い込むと局所エッチングレートの向上および残渣を低減できることを新たに見い出しました。本開発では、この新方式を採用した半導体局所プラズマ加工装置の実用化に向けた開発を行います。 | (独)産業技術総合研究所 |
14 | 半導体素子増幅による光検出器の実用化開発 | 【チームリーダー】 久嶋 浩之 浜松ホトニクス(株) 電子管事業部 電子管設計第1G グループ長 |
【サブリーダー】 相原 博昭 東京大学 大学院理学系研究科 教授 |
本事業「機器開発プログラム」において、半導体素子を内蔵した13インチ径光検出器(13インチHPD)および8インチ径の光検出器(8インチHPD)を開発しました。本開発では、金属フランジを用いない構造の8インチ真空容器に半導体素子を配置した安価な構造で、アンプ、電源、回路を内蔵した8インチHPDモジュールを開発します。これにより、基礎研究のみならず広く産業に活用される光検出器を可能とします。 | 東京大学 |
15 | 非侵襲メラノーマ診断装置の開発 | 【チームリーダー】 中村 勝重 三鷹光器(株) 取締役社長 |
【サブリーダー】 宗田 孝之 早稲田大学 理工学術院 教授 |
中核病院の熟練医師に紹介されるメラノーマ患者は、すでに悪性腫瘍が転移し、治療が困難な場合が多く、その理由は初期診断での不用意な生体検査などに起因します。本開発では、メラノーマの原因診断の本質であるメラニン分布の“デタラメさ”を客観的数値と画像で評価し、かつ血管新生に基づいた浸潤領域指定を可能にする非侵襲的診断手法を臨床現場に提供します。本装置の実用化により、メラノーマの死亡率の大幅な低減が期待されます。 | 早稲田大学 静岡県立静岡がんセンター 信州大学 国立がんセンター |
16 | 文化財等複合材料評価用ラマンイメージング装置の開発 | 【チームリーダー】 東山 尚光 (株)エス・ティ・ジャパン 研究開発部 次長 |
【サブリーダー】 坂本 章 埼玉大学 大学院理工学研究科 物質科学部門 准教授 |
文化財測定に適合する、分光器部に「液晶チューナブルフィルター(LCTF)」を用いた可搬型のラマンイメージング装置をすでに開発しました。LCTF は特定波長(波数)でのイメージングには最適なものの、広い波数範囲のスペクトル取得には波長(波数)掃引が必要となり、比較的長い測定時間を要していました。本開発では、装置の実用化と応用範囲の拡大を目指し、革新的な「次元圧縮型イメージファイバー」と、これに適合する「分散型小型分光器」を開発し、波長掃引やイメージ走査することなく、フルスペクトルとイメージデータを、数秒から数分で同時取得できる装置の実現を目指します。 | 埼玉大学 人間文化研究機構 国立歴史民俗博物館 |
17 | リアルタイムステレオSEMの開発 | 【チームリーダー】 伊東 祐博 (株)日立ハイテクノロジーズ 先端解析システム第一設計部 統括主任技師 |
【サブリーダー】 牛木 辰男 新潟大学 教育研究院医歯学系 教授 |
プロトタイプ機は、高倍率のリアルタイムステレオ観察実現のため、軸外収差を低減させる電子光学系(収差低減光学系)技術を採用しています。しかし、収差低減光学系の設定は、煩雑であり操作性に課題があります。本開発では、主にこの課題を解決するためグラフィカル・ユーザー・インターフェース(GUI)を含めた収差低減電子光学系設定の制御ソフト作成、電子光学系の構成見直しを行います。また、裸眼対応高解像度立体表示装置の分担開発を行います。 | 新潟大学 静岡大学 (株)ナナオ |
合計:17件