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別紙1

戦略的国際科学技術協力推進事業
平成20年度「日本-米国研究交流(高度化センサー技術)」採択課題一覧

研究交流課題 日本側
研究代表者
所属・役職 研究交流課題概要
米国側
研究代表者
所属・役職
1 社会基盤施設健全度監視システムを活用した地震・強風災害対策技術開発 山田 均 横浜国立大学
環境情報研究院
教授
 本研究は、良質な橋梁の整備、保全を目的としたモニタリング技術構築のための研究の一層の発展と国際標準の提案を目的とする。具体的には、日米双方における供用中の橋梁での振動モニタリングを通して、斜張橋ケーブルの空力振動(ドライギャロッピング)メカニズムの解明と有効な制振基準の確立、長大橋の風応答解析モデルの精緻化とヘルスモニタリング技術の構築、小型光ファイバーセンサーを用いた橋梁のモニタリングと異常検知手法の確立を行う。また、研究成果の発表、意見交換のための研究交流を通して、この分野における日米の研究者、技術者の研究交流の強化を行う。
Jones Nicholas P. Johns Hopkins University Whiting School of Engineering
学部長兼教授
2 地下大規模空間における岩盤挙動モニタリングのための超高精度多点型光ファイバグレーティング歪センサの開発 徳永 朋祥 東京大学
大学院新領域創成科学研究科
准教授
 本研究は、亀裂や岩盤の不均質性を有する大規模地下空間における地下岩盤の挙動モニタリング用に、超高精度多点型光ファイバグレーティング歪センサの開発を目的とする。具体的には、センサー開発、センサー設置技術、計測データの解析技術、の3つのテーマについて研究を実施する。センサー開発では現状の100倍の歪み精度(10ナノストレイン)を目標とし、センサー設置技術では光ファイバの岩盤への適切な設置により、正確且つ安定に計測システムが稼働するための手法の確立を目指し、データ解析では多孔質弾性論を亀裂系岩盤に適用できるよう拡張し、また、歪センサーと並行して計測する間隙水圧・傾斜計データを統合して解析する技術を確立する。
Wang Herbert University of Wisconsin-Madison Department of Geology and Geophysics 教授