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別紙1

「実験・観察融合型デジタル教材活用共同研究」募集要項概要


1.「実験・観察融合型デジタル教材活用共同研究」の趣旨

 「実験・観察融合型デジタル教材活用共同研究」は、科学技術や理科における児童・生徒の興味・関心、知的探究心などを育成することを目的とし、JSTが開発したデジタル教材の活用と、科学技術や理科に関する実験・観察などの体験的活動とを融合した学習活動、およびこれに関する教員研修を行う事業です。

2.提案が可能な機関および相互連携

 応募可能機関は、下記1または2に該当する機関です。ただし、実施にあたり12双方の連携が必須です。

1教育委員会等管理機関
・教育委員会など(教育に関する行政組織・機関。具体的には、教育委員会や、教育委員会の教育センター、研修センターなど)
・附属学校を置く国公立大学
・学校を設置する学校法人など
※学校とは、小学校、中学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校をいいます。
2学校教育に関する研究活動を行っている大学など

3.支援額および募集期間、実施期間

支援額:1企画当たり300万円以内、単年度実施とします。

 ※実施機関に対して支出を行うものではなく、実施機関にて取りまとめた経理書類に基づき、JSTが直接納入業者などに対して支出手続を行います。

採択件数:平成21年度は10件程度の採択を予定しています。

 ※本事業の実施については、平成21年度予算において必要経費が確保されることを前提としています。

募集期間:平成20年11月17日(月)~平成20年12月19日(金)

実施期間:平成21年4月1日(水)~平成22年2月26日(金)

4.企画の内容について

 以下の14の全てを実施する企画とし、実施内容について応募様式に具体的に記載してください。

1「実験・観察融合型デジタル教材」を活用した実証授業の積極的な実施
◇学校において、JSTが開発した「理科ねっとわーく」のデジタル教材の活用と科学技術・理科に関する実験・観察などの体験的活動とを融合した実証授業を実施し、連携機関および参加教員・教育関係者間で検討、評価を行うことにより効果的な授業の確立を目指す企画としてください。
◇実証授業のうち、学校・教育機関の教員・教育関係者が参観できる公開授業および検討会を、実施期間内に2回以上(2時限以上)実施する企画としてください。
◇実証授業を実施いただいた教員および児童・生徒にJSTのアンケートを実施してください。また、実証授業における児童生徒の意識の変容や能力の向上など、デジタル教材活用による学習効果を検証する評価方法およびその実施について企画してください。
2教員研修の積極的な実施
◇JSTが開発した「理科ねっとわーく」のデジタル教材の活用と、科学技術や理科に関する実験・観察などの体験的活動とを融合した授業内容の向上および普及を目的として、学校の教員に対する研修を実施してください。
◇教員研修の実施場所は、教育委員会等管理機関、学校、または連携する大学などとしてください。
◇実施期間中に少なくとも2回以上の教員研修を実施してください。
◇教員研修には、大学の教員養成課程に在籍する学生への教育活動を含むことを推奨します。
3学校へのデジタル教材の配布
◇「理科ねっとわーく」のデジタル教材を学校へ配信、または配布し、教員への普及を促進する企画としてください。
4密接な相互連携
◇提案機関が教育委員会等管理機関の場合、学校教育に関する研究活動を行っている大学の教員との密接な連携の下、教育学研究の見地に基づく評価、指導、助言を企画の実施にあたり反映してください。
◇提案機関が学校教育に関する研究活動を行っている大学の場合、教育委員会等管理機関または学校との密接な連携の下、教育現場からの見地を反映した授業モデルの実践に取り組む事業を実施する企画としてください。

5.応募の方法

 詳しくは「募集要項」および「応募様式・書き方」を参照してください。

6.選定方法およびスケジュール

1JSTが設ける委員会にて書類選考および面接選考を実施し、面接委員会における審議を踏まえて、JSTが決定します。
2書類選考を通過した企画については、平成21年1月に面接選考を実施する予定です。面接選考の詳細に関しては、別途各提案機関にご連絡します。
3最終的な選定結果については、平成21年3月初旬までに各提案機関に通知する予定です。