JSTトッププレス一覧 > 科学技術振興機構報 第521号
科学技術振興機構報 第521号

平成20年6月9日

東京都千代田区四番町5番地3
科学技術振興機構(JST)
Tel:03-5214-8404(広報課)
URL https://www.jst.go.jp

フィンランドアカデミー(AF)およびフィンランド技術庁(TEKES)との
「機能性材料」分野の協力に関する覚書締結について

 JST(理事長 北澤 宏一)は、平成20年6月9日(フィンランド時間)にフィンランドアカデミー(AF注1)、会長Markku Mattila)およびフィンランド技術庁(TEKES注2))、理事長: Veli-Pekka Saarnivaara)との間で、日本-フィンランド研究交流の促進にかかわるこの3機関の協力に関する覚書を締結します。
 これは3月11日、フィンランドにて文部科学省とフィンランド教育省との間で、日・フィンランド両国が「機能性材料」分野の国際科学技術協力を推進することについての協議が行われ、合意がなされたことを受けてのものです。締結の目的は、JSTは「戦略的国際科学技術協力推進事業注3)」として、また、AFとTEKESは自身のファンドを使った国際協力の一環として、互いに研究交流を実施するものです。
 この覚書では、日・フィンランド政府間で合意した研究交流分野における協力推進の方針に基づき、JSTとAF、TEKESの各機関が合意の上で研究交流課題を採択すること、ジョイントでのセミナーやシンポジウムの開催、研究者交流を行うこと、この3機関が対等な立場で協力を実施すること――などが取り決められています。
 今後、JSTとAF、TEKESの各機関が協議し、研究交流課題の公募内容・時期などについて決定することになります。
 フィンランドでは、首相が議長を務める科学技術政策評議会STPC(Science and Technology Policy Council of Finland)により、省庁横断的に科学技術に関わる政策決定が行われます。教育省所管のAFおよび労働経済産業省所管のTEKESと研究交流を行うことにより、日・フィンランドの科学技術研究交流が一層強化されるとともに、両国のイノベーションが促進されることを期待しています。


注1) AF(Academy of Finland):
 教育省所管の組織(1970年設立)。長期の研究開発基金により、高度な研究開発を支援。前身は国家科学政策委員会(State Science Policy Board 1918年)

ホームページURL : http://www.aka.fi/en-gb/A/

注2) TEKES(The National Technology Agency):
 労働経済産業省所管の組織。産業関連の研究開発への補助金もしく低利子の資金融資(478百万ユーロ。労働経済産業省R&D予算の90%相当)。特に大学や研究機関が共同で実施するR&Dを対象。(主なファンド分野 : 情報通信分野、バイオ・化学など)

ホームページURL : http://www.tekes.fi/eng/

注3) 戦略的国際科学技術協力推進事業:
 政府間合意などに基づき、文部科学省が特に重要なものとして設定した協力対象 国・地域、分野において、国際科学技術協力を戦略的に推進する事業。日本の科学技術のさらなる発展に貢献するため、日本と他国の研究者の活発な研究交流を支援している。本事業では、すでにアジアやアフリカ、ヨーロッパ、そしてアメリカにおける10カ国との間で研究交流課題を実施している。

<お問い合わせ先>

独立行政法人 科学技術振興機構 国際部
〒102-8666 東京都千代田区四番町5番地3
担当: 波羅 仁(ハラ マサシ)、金子 恵美(カネコ エミ)
Tel:03-5214-7375 Fax:03-5214-7379 E-mail: