1.事業の趣旨
本事業は、開発途上国等(途上国等)のニーズを基に、地球規模課題 ※1) を対象とし、将来的な社会実装 ※2) の構想を有する国際共同研究を政府開発援助(ODA)と連携して推進し、地球規模課題の解決および科学技術水準の向上につながる新たな知見を獲得することを目的としています。
また、その国際共同研究を通じて途上国等の自立的研究開発能力の向上と課題解決に資する持続的活動体制の構築を図ります。
2.事業の概要
日本の優れた科学技術と政府開発援助(ODA)との連携により、開発途上国との環境・エネルギー、防災、感染症分野における科学技術協力を推進していきます。JSTはそのためのパイプ役となり、外務省やODA実施機関である独立行政法人国際協力機構(JICA)との連携を図りつつ、日本側から提案する共同研究内容の採択・実施などにかかわっていきます。
環境・エネルギー、防災、感染症等の問題への対応が地球規模の課題となっている今、日本には、その優れた科学技術や経験を途上国への支援に生かし、人材を育成する「科学技術外交」が求められています。
このプロジェクトは、その求めに応じて共同研究の場を形成し、途上国が中長期的に自立的に課題に対応できる能力を養成することを目指しています。また同時に、日本と途上国が共同で、対象やフィールドが途上国にある研究を行うことで、双方の科学技術水準を向上させ、地球規模課題解決へつながる成果を得ることを目的としています。

3.研究領域と募集期間
募集期間:平成20年4月3日(木)~5月22日(木)午前12時(正午)
研究領域 |
環境・エネルギー分野 1 気候変動の適応又は緩和に資する研究(※領域特定型) |
環境・エネルギー分野 2 地球規模の環境課題の解決に資する研究(※領域非特定型) |
防災分野 開発途上国のニーズを踏まえた防災科学技術 |
感染症分野 途上国のニーズを踏まえた感染症対策研究 |
4.応募対象
日本国内の大学、研究機関、公益法人等に所属する研究者。
なお、最終的に研究課題が採択されるまでの間に、相手国研究機関から相手国内技術協力担当省庁を通じて日本の外務省に要請が提出されることが必要です。
5.共同研究実施期間
最長5年(研究実施期間は共同研究実施期間であり、JICAと相手国政府および共同研究実施機関との討議結果に基づき最終的に決定されます。相手国との討議の終了まで時間を要することがありますので予めご承知おきください)。
6.共同研究経費の目安
JSTからの委託研究費:原則、年間1千万~5千万円程度(間接経費30%を含む)
※別途JICAからの技術協力による支援があります。
7.採択予定件数
10件程度。
8.研究提案の応募方法
府省共通研究開発管理システム(e-Rad)
ポータルサイトURL:http://www.e-rad.go.jp/
9.その他
日時 | 場所 | 地図 |
平成20年4月9日(水) 14時00分~16時30分 |
阪急グランドビル 26階5・6号室 |
http://www.hhbm.hankyu-hanshin.co.jp/meeting/map/map.html |
平成20年4月14日(月) 14時00分~16時30分 |
JST東京本部 JSTホール (B1階) |
https://www.jst.go.jp/koutsu.html#t-honbu |
10.お問い合わせ先
独立行政法人 科学技術振興機構 地球規模課題国際協力室
〒102-8666 東京都千代田区四番町5番地3
Tel:03-5214-8085 Fax:03-5214-7379
E-mail:
詳細はホームページ(https://www.jst.go.jp/global/koubo.html)をご参照ください。