JSTトッププレス一覧科学技術振興機構報 第440号 > 図1
<参考図>
図1:開発した方法論の概略

図1:開発した方法論の概略

 本方法では、時系列を解析する際に、それぞれの時刻で得られた観測値をそのまま用いるのではなく、近傍の時刻の観測値を含めた、観測値の散らばり方(ここでは短時間分布と呼びます)に着目し、これらの短時間分布の中で、形が類似している集団一つ一つを、計算機を用いて分類します。この際、それぞれの短時間分布同士の類似性を評価するための"分布間距離"を導入します。図中の「分布関数の空間」とは、これらの分布同士の距離関係をできるだけ保つように平面上にそれぞれの短時間分布を点として配置したものです。その点に対応する短時間分布の形が似ているもの同士ほど距離が近く、異なっているほど距離が遠くなるように配置されます(実際の計算アルゴリズムでは、形が類似している集団を分類する際には平面に投影する必要はなく、図中では、概略の説明のために平面に投影して可視化しています)。