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用語解説

注1)破骨細胞:
 造血幹細胞から分化し、骨表面に存在する多核巨細胞。酸やタンパク分解酵素を分泌し骨基質を吸収する細胞。この細胞の機能が亢進すると骨粗鬆症になり、この細胞の機能や数が減少すると骨大理石病となる。

注2)細胞種特異的に遺伝子欠損を引き起こす遺伝子改変技術:
 特殊な遺伝子配列(flox配列)を認識して、遺伝子の組み換えを起こすCre組み換え酵素を、細胞種特異的にしか発現しない遺伝子のプロモーター領域の下流に組み込んだ遺伝子改変マウスと、ある遺伝子座にflox配列を組み込んだ遺伝子改変マウスを交配することにより、細胞腫特異的に遺伝子組み換えを起こすことにより、細胞腫特異的に遺伝子欠損を引き起こす(Cre/loxP system)。

注3)アポトーシス:
 細胞死の一つの種類。落葉が語源であり、壊死(Necrosis)とは異なりProgrammed cell death(計画された細胞死)ともいわれる。

注4)Fas Ligand:
 TNFα(Tumor Necrosis Factor α:腫瘍壊死因子)のスーパーファミリーの一つであり、受容体であるFasと結合することで細胞内にアポトーシスのシグナルを伝達する。