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<参考図>

図1 EML4-ALK遺伝子によって作られるたんぱく質の構造

図1 EML4-ALK遺伝子によって作られるたんぱく質の構造

 EML4遺伝子で作られるたんぱく質はアミノ末端側から塩基性ドメイン(Basic)、HELPドメイン及びWDドメインからなる構造をしており、ALK遺伝子で作られるたんぱく質は細胞膜貫通ドメインのカルボキシル末端側にチロシンキナーゼドメイン(キナーゼ)を有しています。本研究チームが同定したEML4-ALK遺伝子で作られるたんぱく質は、EML4がWDドメインの途中で切断され、ALKキナーゼの細胞膜貫通ドメインの直下につながった融合たんぱく質となります。
 なお、ドメインとは、たんぱく質分子構造の中で何らかの機能を持っている領域を指します。たんぱく質の構造は、これを基本単位のひとつとして解析が進められています。