JSTトッププレス一覧科学技術振興機構報 第356号 >■用語説明

■用語説明

注1)チタンポーラス体:
構造中に200~1500ミクロンの範囲で制御された孔径の連続した気孔を50-70%有する多孔性チタン。

注2)骨伝導能:
医療材料を生体内の自然骨内に埋入したとき、材料表面に沿って骨が形成され、材料と骨が結合して一体となる機能

注3)骨誘導能:
医療材料を生体内の骨がない部位、例えば筋肉内に埋入したとき、材料表面に沿って骨が形成される機能

注4)骨セメント:
人工関節(代表的には股関節部分)を、周囲の骨に接着固定するため使用されるアクリル系高分子からなる重合型医療用接着剤

注5)ゆるみの問題:
骨セメントと骨とが直接結合しないため、長期間使用しているうちに、人工関節と骨の接着にゆるみが生じ、歩行困難になる問題

注6)安全性の問題:
骨セメント原料の一つであるメチルメタアクリレートモノマーが生体内に放出され、血圧降下などをもたらす問題