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<用語解説>

注1)時間領域方式:
レーザレーダや時間領域反射計測など、目標を往復した反射光の遅延時間から距離を求める方式。

注2)周波数領域方式:
光の周波数を三角波状あるいはのこぎり波状に変化させ、反射光と参照光を干渉させて生じたビート信号(異なる周波数信号を今後して生じる"うなり信号")の周波数から距離を求める方式。

注3)位相領域方式:
反射光の強度信号と参照信号の位相差から距離を求める方式。

注4)周波数シフト帰還型レーザ:
共振器を周回する際に光波が音響光学素子などにより強制的に周波数シフトを受けてレーザ媒質に帰還するタイプのレーザ。

注5)光周波数コム:
等しい周波数間隔で櫛状の強度分布を持つ光。周波数シフト帰還型レーザにおいて発生します。

注6)σ(シグマ)字型共振器:
偏波状態が定まらない素子を内蔵しながらも単一偏波光が得られるレーザ共振器の一種。

注7)FFT(高速フーリエ変換):
DFT(離散フーリエ変換)を高速に計算するアルゴリズム。本開発ではデジタル信号の周波数解析に使われています。

注8)光三次元座標計測機:
光により非接触に物体の表面形状を三次元座標として高速に取得できる装置。

注9)音響光学素子:
超音波により光の変調や偏向を行う素子。本開発は素子通過時に回折された光波が周波数シフトを受けることを利用しています。