機構報第315号
開発を終了した課題の評価
課題名 | 「振動遮断接続機構を用いた免制震装置」 | ||||||
所有者 | 早稲田大学 | ||||||
研究者 | 早稲田大学 名誉教授 奥村敦史 | ||||||
委託企業 | 三和テッキ株式会社 | ||||||
開発費 | 51,310,593円 | ||||||
開発期間 | 平成14年12月~平成17年12月 | ||||||
評価 |
本新技術は、加振源と振動絶縁対象物との間に、加速度に比例した振動抑制効果を有する慣性接続要素(シリーズマス)を付加することにより、単純な機構で特定の振動数域で振動遮断が可能な免制震システムに関するものである。 本開発では、慣性接続要素の設計に最適な時刻歴応答解析ソフトを開発し、これを用いて、従来の免震層と建物の間に振動遮断装置を設置した免震層を新たに設けた「二層免震システム」と、建物の各階に振動遮断接続装置を設置した「制振システム」を設計した。また、検証用の試作機と模擬架構構造物を製作し、様々な地震波について振動試験を実施した。その結果、本開発品のシステムを使わない構造物と比較して、非常に大きな頂部応答加速度低減効果が得られた。 本新技術は、新築、既存建物を問わず、優れた免制震システムとして、建築物の免震性能、制振性能、防振性能の向上に貢献するものと期待される。 | ||||||
評価者 |
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評価日 | 平成18年3月27日 |