JSTトッププレス一覧科学技術振興機構報 第306号 > 参考1
参考1

独創的シーズ展開事業 独創モデル化

●仕組み

 研究開発型中堅・中小企業から提案された新技術コンセプトを具体的な形とするため、当該中堅・中小企業(モデル化実施企業)にモデル化を委託して、試作品の作製や実用化に向けたデータ取得等を実施します。モデル化実施企業は、JST、大学や公的研究機関等の研究機関(または所属する研究者)と協力して、当該研究機関(研究者)の研究成果、技術指導や評価を得ながらコンセプトのモデル化を実施します。

●モデル化資金

 モデル化資金は、モデル化に直接必要となる設備費、試作に伴う材料費、消耗品費、工賃、調査費、外注費、賃借料、研究機関に対する委託研究費などを対象とします。モデル化の際、実施企業においては人材、施設等の提供など応分の負担をお願いすることになります。1件当たりの支出額は3,000万円程度(間接経費を含む)を予定しています。

●モデル化の成果の取り扱い

 知的財産権については、「産業活力再生特別措置法第30条」(日本版バイドール条項)に基づく取扱いを行うことで、モデル化実施企業に帰属させることができます。また、本プログラムにより得られた成果を基に、JSTの委託開発(独創的シーズ展開事業)、実施許諾等を行うことで、企業化開発へと結びつくことを期待しています。