JSTトッププレス一覧科学技術振興機構報 第278号 > 図4

図4 テラヘルツ波の光子計数により得られた画像

図4 テラヘルツ波の光子計数により得られた画像 図4 テラヘルツ波の光子計数により得られた画像
(a) 量子ホール素子から放出されるテラヘルツ波の画像。単位時間あたりの光子数をカラー表示して画像化している。赤が毎秒40個、青が毎秒0個の検出器への入射光子数を表す。電子をサイクロトロン運動させるために、磁場を紙面に対して下から上方向へ貫く向きに加えている。破線で示している箇所は電流を印加するための金属電極を示している。強い磁場中では、その電流電極の対角線上二つのコーナーが電子注入・抽出口になる。その電子注入・抽出口に対応する箇所でテラヘルツ放射が生じていることがわかる。(b)正電極近傍のコーナー(電子抽出口)からの放射の拡大図。赤が毎秒8個、青が毎秒0個の入射光子数を表す。(c), (d), (e) 正電極の電子抽出口、素子内部、負電極の電子注入口における光子検出。1光子吸収事象が量子ドット検出器の電流パルスに対応している。(d)はサイクロトロン放射とは関係のない背景ノイズ。(f) 磁場の向きと電流方向を反転した場合の画像。(a)と同じく負電極の電子注入口の方が、放射強度が大きいことがわかる。