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理数大好きモデル地域事業について

1.事業の目的

 本事業は、複数の小・中学校と科学館、大学、高等専門学校、高等学校、企業、研究機関やボランティア等の地域の教育資源の緊密な連携のもとで、理数教育に関し、より効果的・効率的な取組を促すとともに、小・中学校と教育資源が協力関係を構築することにより地域ネットワークの形成と地域における面的な理数教育の振興・科学技術理解増進活動の推進を図るものであり、これらにより理数教育・科学技術理解増進に関する地域モデルの確立を目指すものです。

2.事業の実施内容

 小・中学校単独での授業手法の開発・実践、教材の開発に加え、モデル地域内において、小・中学校と教育資源との間、又は学校間での緊密な連携の上で、理数教育・科学技術理解増進に関する実践的な研究を行います。例えば、モデル地域内において理数大好きスクール指定校の連携・協力による以下の活動を実施します。
1 複数の小・中学校と科学館、大学、高等専門学校、高等学校、企業、研究機関、ボランティア等との連携による教育活動の実践
2 域内の小・中学校教員の指導力向上を目的とした教員研修の実施や、理科教育研究会・数学教育研究会の振興
3 観察・実験・実習におけるボランティア等地域人材の活用
4 地域における理数教育に関する人的・組織ネットワークの構築
5 複数の小・中学校の連携による研究授業や共同授業の実施
6 各種科学イベント、コンテストへの参加や、域内における交流等による科学系クラブ活動の活性化
7 域内の課題学習や発展的な学習を進めるための教材の整備と活用

3.企画の選定

 提案された企画については、外部の専門家・有識者から構成される推進評価委員会で選考し、JSTが選定します。

4.支援の内容・規模

 支援期間は原則3年とし、支援経費は各地域の規模に応じて1000万円から2500万円程度で、本件事業の実施に係る教材等消耗品費、教員旅費、講師謝金・旅費、車両雇上等の役務費、報告書作成のための印刷製本費等に要する調達経費などについての支援を行います。