機構報第199号
開発を終了した課題の評価
課題名 | 「ウイルス感染症治療用活性化リンパ球培養キット」 | ||||||
所有者 | 財団法人先端医療振興財団先端医療センター 主任研究員 伊藤仁也 株式会社リンフォテック 代表取締役社長 関根暉彬 | ||||||
研究者 | 財団法人先端医療振興財団先端医療センター 主任研究員 伊藤仁也 | ||||||
委託企業 | 株式会社リンフォテック | ||||||
開発費 | 420,386,913円 | ||||||
開発期間 | 平成12年3月~平成16年3月 | ||||||
評価 |
本新技術は、ウイルス感染症患者の血液中リンパ球を採取して培養、増殖・活性化し、その自己リンパ球を患者に戻すことで治療を行う活性化Tリンパ球療法に用いる、リンパ球培養キットの製造技術に関するものである。 本開発では、リンパ球が効率よく増殖する培地成分やフラスコへのOKT3抗体の固相化方法等を検討することにより、GMP準拠設備でリンパ球培養キットを量産する技術を確立した。本キットの物理的安定性及び生物学的安全性については確認され、また、本キットでヒトリンパ球を培養した場合、3週間以内にリンパ球数を培養前の100倍以上に、リンパ球活性化の指標であるCD3及びHLA-DR値を50倍以上にすることが可能であった。 本キットで培養したリンパ球による活性化Tリンパ球療法を少数例行ったところ、ウイルス感染症患者に効果が認められ、先天性及び後天性免疫不全症患者の各種ウイルス感染症や、骨髄・臓器移植後の各種ウイルス感染症に対する、予防・治療への利用が期待される。 | ||||||
評価者 |
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評価日 | 平成17年5月25日 |