機構報第197号

開発を終了した課題の評価

課題名 「クロマトグラフィー用前処理濃縮装置」
研究者 豊橋技術科学大学物質工学系教授 神野清勝
豊橋技術科学大学物質工学系助手 齊戸美弘
所有者 神野清勝、信和化工株式会社
委託企業 信和化工株式会社
開発費 117,148,020円
開発期間 平成14年2月~平成17年2月
評価  本新技術は、化学修飾した繊維束を配列させた前処理濃縮媒体により、試料中の極微量の目的物質を濃縮できるクロマトグラフィー用前処理濃縮技術に関するものである。
 本開発では、前処理濃縮媒体に繊維を用い、試料の接触面積を増大させ、さらに目的物質に適した化学修飾をすることで、前処理工程の大幅削減、抽出効率の向上が可能になり、分析時間の短縮化を実現した。繊維を用いることにより、細管へ充填し易く、充填密度を容易に変えることができ、圧力損失を調整することができる。
 本新技術によるクロマトグラフィー用前処理濃縮装置は、前処理工程を大幅に軽減でき、簡便に操作できることから、創薬におけるスクリーニング、環境分析、その他の極微量分析等への利用が期待される。
評価者
科学技術振興審議会 技術移転部会 委託開発評価委員会
委員長   高橋 清
委員 井浦 幸雄、石谷 炯、井街 宏、木村 茂行、桐野 豊、小林 健、中川 威雄、西川 寿子、西澤 民夫、増田 善昭、八嶋 建明、吉村 進
評価日 平成17年5月25日