図1:自然免疫システムによる病原体感染の感知と応答


細菌やウイルスに感染すると、病原体のそれぞれの特有な成分をパターン別に認識するTLRファミリーと呼ばれる受容体によって素早く感知される。病原体が感知されると、サイトカイン産生による炎症反応が起こり、最終的に病原体が排除される。この仕組みを自然免疫システムと呼ぶ。TLRの下流での情報伝達経路は複雑であり、細胞内で情報が伝達される仕組みについては、これまでほとんど明らかにされていなかった。