用語説明

注1:ルイス酸
 酸の定義の一つで、電子対を受け取ることができる物質のこと。有機合成反応における重要な触媒の一群で、工業的にも汎用されている。塩化アルミニウムは代表的なルイス酸触媒。
注2:β-アミノ酸
 アミノ酸構造中、アミノ基とカルボン酸構造との間に炭素原子が2つあるアミノ酸の総称。通常のアミノ酸(α-アミノ酸)は炭素一つ。
注3:光学純度
 光学活性体の両鏡像異性体の混合割合を示す尺度。片方の鏡像異性体の割合が高いほど、光学純度が高い。eeはエナンチオマー(光学異性体)過剰率の略。
注4:配位子
 ある原子(金属原子など)に対して、自身の電子を差し出して結合している(配位結合)分子またはイオンのこと。
注5:触媒回転
 触媒には、出発原料を一度活性化すると機能を失うものと、繰り返し活性化できるものとがある。後者のように少量の触媒が反応を進行させる場合、触媒が出発物質を繰り返し活性化することを触媒の回転と言う。