課題名 | 日本側 研究代表者 |
日本側チーム | 研究課題概要 | |
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スウェーデン側 研究代表者 |
スウェーデン側チーム | |||
1 | 皮膚貼り付け型センサによる高齢者健康状態の連続モニタリング | 染谷 隆夫 東京大学 大学院 工学系研究科 教授 |
【学】 東京大学 【産】 NEC(株) |
本研究は、身体的・心理的側面から高齢者の健康を監視するセンサープラットフォームの開発を目的とする。具体的には、フェーズ1で行ったゆがみセンサーやウエアラブル脈波センサーの評価結果を踏まえ、身体的指標として足のむくみなど、心理的指標として孤独や感情に着目し、これらの指標を日常的に計測可能なシステムの構築を目指す。日本側チームは主に、足のむくみを計測する物理センサーの開発、両国の医療・介護施設などと連携したバイタルデータの収集、収集したデータから高齢者の感情を推定するアルゴリズムの開発を行う。相手側チームは、足のむくみおよびバイタルデータを計測する化学センサーの構築、収集データをサーバーなどに送信する通信モジュールの開発、高齢者ケア施設における足のむくみ計測の効果検証を行う。両国チームによる共同研究を通して開発するツールは、高齢者の健康をサポートする新規サービスの創出につながると期待される。 |
マグナス・バーグレン リンショーピング大学 理工学部 教授 |
【学】 リンショーピング大学 【産】 クヴィバ(株) |
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2 | 自立高齢者を増やすための食品開発と運動療法を組み合わせた革新的システムの開発 | 松尾 浩一郎 藤田医科大学 医学部 教授 |
【学】 藤田医科大学 【産】(株)フードケア |
本研究は、高齢者に好まれる食事と運動を組み合わせた複合的なプログラムを開発し、その効用を検証し、社会に実装させることを目的とする。フェーズ1では、噛みごたえのあるカムカム弁当の開発と高齢者に好まれる嚥下調整食の香りと物性について検討した。その結果を踏まえフェーズ2では、研究課題を広げ、日瑞両国で自立高齢者のフレイル(健康障害を引き起こしやすい状態)・介護予防を目標に食と運動による介入効果の検証を行っていく。具体的には、日本側チームは(1)カムカム弁当複合プログラム(カムカム弁当+口の健康+全身運動+社会活動)の社会実装(2)高齢者の摂食モニタリングシステムの開発(3)噛みごたえのある嚥下食(カムカム嚥下食)の開発を行う。相手側チームは(1)プレフレイルを対象としたフレイル予防複合プログラムの効果の検証(2)自家用3Dプリンティング嚥下食の開発(3)高齢者の嗜好に合った嚥下食の開発を行う。両国チームによる共同研究を通して、健常からフレイルまでの自立高齢者のフレイル・介護予防と健康寿命の延伸が期待される。 |
マッツ・スターディング スウェーデン研究所 農業食品・生物科学 教授 |
【学】 スウェーデン研究所 【産】 フィンダス(株) |
※日本人は姓、名の順、外国人は名、姓の順で記載