JST(理事長 濵口 道成)は、戦略的国際共同研究プログラム(SICORP)注1)日本-ドイツ「オプティクス・フォトニクス」国際産学連携共同研究において、ドイツ連邦教育研究省(BMBF)注2)と共同で「オプティクス・フォトニクス」分野に関する共同研究課題の募集および審査を行い、平成30年度新規課題として以下の3件を決定しました(別紙1)。
(1)「高性能電気光学ポリマーを使った高効率シリコン光デバイス」
日本:横山 士吉 教授(九州大学 先導物質化学研究所)
日本側チーム:【学】九州大学、【産】日産化学工業株式会社
ドイツ:コース・クリスチャン 教授(カールスルーエ工科大学、光量子エレクトロニクス研究所)
ドイツ側チーム:【学】カールスルーエ工科大学 【産】ブァンガード オートメーション有限会社
(2)「ダイナミックインタラクションに向けた高速マルチスペクトルプロジェクタ・センシングの開発」
日本:渡辺 義浩 准教授(東京工業大学 工学院情報通信系)
日本側チーム:【学】東京工業大学、【産】東京エレクトロン デバイス株式会社
ドイツ:ペトロ・アシュエンド CEO(ヴィアラックス)
ドイツ側チーム:【学】フラウンホーファー応用光学・精密機械工学研究所 【産】ヴィアラックス
(3)「超解像X線位相イメージングの開発」
日本:百生 敦 教授(東北大学 多元物質科学研究所)
日本側チーム:【学】東北大学、【産】浜松ホトニクス株式会社
ドイツ:ユルゲン・モーア グループ長(カールスルーエ工科大学 微小構造研究所)
ドイツ側チーム:【学】カールスルーエ工科大学 【産】有限会社マイクロワークス
今回の共同研究課題の募集では35件の応募があり、これら応募課題について日本およびドイツの専門家が評価および審査を行いました(別紙2)。その結果をもとにJSTとBMBFが協議を行い、研究内容の優位性や共同研究の有効性、社会へのインパクトなどの観点から、両国がともに支援すべきと合意した3件を採択課題として決定しました。
研究実施期間は支援開始から約3年間です。JSTによる資金支援額は、研究課題あたり支援期間全体で総額5,400万円(上限、間接経費含む)を予定しています。