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別紙1

「グローバルサイエンスキャンパス」
平成30年度採択機関・企画一覧

機関名 概要
企画名
東北大学

研究型大学として世界的な研究成果を多数輩出する東北大学を中心に、宮城県をはじめ東北・北関東地区の各教育委員会などと連携し、卓越した意欲および能力を持った高校生を集め、将来国際的に活躍できる「科学者の卵」を養成するプログラムを実施する。

未知なる科学に対する強い興味と探究心を持った高校生を募集し、領域横断的な発想力と試行錯誤の中で探求する「科学の眼」を持つ受講生を段階的に選抜する。本学の多彩な研究教育資源を活用した高度な研究活動を通して、科学の持つ力を理解し、真に国際的な視点と新しい価値観を創造できる次世代の傑出した科学技術人材育成を目的とした探求型教育を実施する。

探求型「科学者の卵養成講座」
東京農工大学

現在の地球は、食料問題、エネルギー問題、人類の生命を守る技術など、その解決に科学技術の発展が必須の課題が山積している。その問題の解決には、確かな科学的手法を身につけ、多面的な視点から物事をとらえ、国境を越えて活動できる人材が必要である。

本プログラムはこれらの課題に対して、科学技術分野に興味、関心を持つ優秀な高校生を発掘し、農学分野の生命、環境面からの課題発見能力と、工学分野のもの作りによる課題解決能力を備え、国内外の研究者、技術者と協力して行動できる研究者の育成を目指すものである。

東京農工大学は農学と工学とその融合領域の研究、教育で、日本を代表する位置にある。そこで世界トップレベルの研究者と共同研究を進め、若手研究者育成、研究力強化を担う東京農工大学グローバルイノベーション研究院と、学生の基礎、教養教育を担い、高大接続教育プログラムで実績を積むグローバル教育院が本プログラムを主導する。

受講生が将来第一線の研究者として活躍するための意識の開発を促し、科学者の素養として必要な研究手法、倫理観を養成する。また最先端の研究者とその研究環境に接する機会を提供することで、理工系大学、大学院に進学し、将来、国際的に活躍する、卓越した科学者を養成するプログラムである。

美しい地球を持続させる「グローバルイノベーション科学技術者養成プログラム(GIYSE)」
慶應義塾大学

日本は2015年に65歳以上の人口が25%を超えて超高齢化社会へ突入し、2035年には33.4%と3人に1人が高齢者となる。来るべき社会を支え、産業化において国際的な先導となり得る人材の育成が急務となる。本事業では、全国から有為な高校生40名を一次選抜し、医学医療講義、研究基礎技術、論文読解などを実施し、さらに15名を二次選抜し、各種オリンピック受賞あるいは個人研究での国際学会発表・英語論文発表を目標に活動する。本事業では、国際性の育成および医学・医療と理工学・農学などとの連携を重視し、世界の一流研究者による講義やスウェーデン・カロリンスカ医科大学への海外研修などを行う。最終的に、大学院修士課程程度の知識と技能を持ち、社会への高い影響力を持つ受講生を育成する。

医学・医療の学際的修学、半学半教
愛媛大学

本事業では、世界をリードする次代の科学技術者育成のために、愛媛という地域性に立脚し、本県の資源・産業を生かして世界にイノベーションを広げる人材を育成することを目的とする。そのため本県の科学技術を活用したイノベーションに興味を持ち、地域から世界を変える科学技術者を目指す高校生を募集する。選抜された受講生に対し、本学や本県が世界に向かって発信する広範な科学技術を学ぶ体験型学習プログラム、科学技術英文の読解、本学に在籍する外国人研究者などとの対話、さらにICT利用コミュニケーションツールによる情報交換などによる国際性の育成、受講生によるシナジェティックな課題研究の推進などによって、世界基準の科学技術への深い理解を養い、既存の科学技術のブレークスルーとなる疑問を提案し、それを解決するために、ほかの受講生と連携しながら粘り強く多角的に取り組み、得られた成果を世界に向かって発信できる人材の育成を行う。

科学力と国際力を伸ばす次世代科学技術人材の育成プログラム -愛媛で学び,世界を目指せ!-
九州大学

九州大学は、過去4年間のGSC事業の実績を基盤に、①自主的な課題意識と課題選択に基づく科学・技術研究の基礎的な知識・技能の習得、②科学研究への早期取り組みによる飛躍的な能力の伸長と研究者適性の醸成、③大学における長期的・計画的な研究活動プログラムによる研究成果への到達、④国際的に通用する科学技術者としての資質の醸成、を目的とした卓越した科学技術人材の育成を実施し、大学進学時には明確な自己の将来構想と達成目標を持ち将来にわたって“傑出した科学技術人材”を志す受講生の育成を目指す。

本企画は、第一段階では、「基礎的な知識・技能と研究テーマのマッチング」、第二段階では、「長期的・計画的な研究活動」と「研究倫理など、国際的な視点を持つ研究者意識を涵養」するプログラムを提案する。

九州大学未来創成科学者育成プロジェクト(QFC-SP)
琉球大学

卓越した意欲や能力を持つ高校生を募集・選抜し、個々の才能や意欲とのバランスに配慮しながら、科学者として必要な基盤的能力を幅広く育成する教育プログラムや、国際的な活動を含む高度で体系的な教育プログラムを実施することによって、受講生が自主的な研究活動に取り組み、その研究成果について、国際学会での外国語による研究発表や外国語論文発表を行い、国際科学技術コンテストへ出場を行うなど、各方面で活躍する自然科学系人材の育成を目標とする。また、さまざまな分野で将来国際的に活躍し得る傑出した人材を育成するための教育方法や教育評価などについて明らかにし、自然科学系の人材育成のための効果的な教育プログラムを開発する。

津梁と創造の科学人材育成プログラム