大学発新産業創出プログラム(START:Program for Creating STart-ups from Advanced Research and Technology)は、日本の大学など※1)の基礎研究成果に関し、大学等発ベンチャーなどを通じた新規マーケットへの事業展開が十分に行われていない現状を踏まえて、平成24年度より文部科学省により大学発新産業創出拠点プロジェクトとして創設され、平成27年度よりJSTに移管された制度です。本制度では、事業化ノウハウを持った人材(事業プロモーター)ユニットを活用して、大学などのポテンシャルの高いシーズの事業化を通じて新産業の創出、新規マーケットの開拓を目指します。
大学等発ベンチャーの起業前段階から公的資金と民間の事業化ノウハウを組み合わせることにより、事業戦略・知財戦略を構築しつつ、既存企業にはリスクの負えないポテンシャルの高いシーズの事業化への挑戦を支援しています。
※1) STARTの支援対象とする「大学等」とは国公私立大学、国公私立高等専門学校、大学共同利用機関法人、独立行政法人(国立研究開発法人を含む)など。
STARTは「事業プロモーター支援型」と「プロジェクト支援型」の2つの事業タイプによって構成されています。各事業タイプの概要は以下のとおりです。
大学等の技術シーズの事業化について、研究開発・事業育成を一体的に推進するため、事業化ノウハウを持った人材を事業プロモーターとして選定し、事業プロモーターが行う技術シーズの発掘やハンズオン支援※2)などの活動を支援します。
大学等にて、事業プロモーターのプロジェクトマネジメントのもと、市場や出口を見据えて事業化を目指した研究開発プロジェクトを支援します。
※2) ハンズオン支援:事業を実施する上で必要なあらゆる課題について、各種アドバイス、コンサルティングを行うとともに、起業家・技術者のリクルーティング、関係先への働きかけなど、きめ細かなサポートを積極的に実施し、付加価値を高めることを目指した支援を意味します。