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別紙1

科学技術コミュニケーション推進事業未来共創イノベーション活動支援
平成29年度新規採択企画 一覧

提案企画名 水の環でつなげる南の島のくらし
提案機関 国立大学法人 琉球大学
概要 島嶼の多様な資源は水循環を介して相互につながった共有資源であると捉え、島嶼に特有な地下水を中心とした水循環と各資源間の関係性を理解し、異なる資源のステークホルダー間を結びつける島嶼型環境ガバナンスを確立し、健全な水循環社会の実現を目指す。 南西諸島には飲料水源の水質悪化、観光・農業用水の不足、地下水の塩水化、地下水汚染によるサンゴ礁生態系の劣化などの水に関する課題が山積している。本企画では、これらの課題解決に資する多様なステークホルダーや多世代との対話の場を創出し、地域の暮らしと水のつながりとの向上を図る。
提案企画名 新世代・自然共生科学フォーラム
提案機関 国立大学法人 信州大学
概要 自然・環境が持つ壮大なシステムを高い精度で理解しつつ、そのリスクを把握し、社会のあり方を総合的に考えるために、世代や職業を越えた、基礎的な自然科学を共通項とする地域科学コミュニティ創生の実現を目指す。 本企画では、基礎科学を学んだ大学生らが主催する野外学習会や公開講座によって、高校生を含む地域的コミュニティに科学的視点を作り、サイエンスカフェに広げるほか、行政や企業、メディアが参画したプチ科学アゴラ、海外の先行事例と若い世代の提言発表を合わせた自然共生科学サミットを開催する。これにより、高校生・大学生らの新世代が、異なる世代や背景を持つ市民と対話・協働しつつ、自らの未来を考え、新しい知識を創造する環境作りを図る。
提案企画名 共生人材育成エコシステムの構築
提案機関 独立行政法人 国立高等専門学校機構 徳山工業高等専門学校
概要 これまで十分に社会参加できる環境になかった障害者などが積極的に参加・貢献できる共生社会の実現は、障害者権利条約の効力が発生した日本をはじめ世界の課題である。 本企画では、障害者雇用の実績を持つ特例子会社や社会福祉法人、早期技術者教育機関の国立高専を中心とした産学官福連携により科学技術の立場からこの課題に取り組む。具体的には、特例子会社―高専連携による誰にでも地球にも優しい技術者育成プログラム、多様な特性を持つ若者向け個別ものづくり体験実習の企画・実践を行い、取り組み成果や特例子会社・障害者スポーツ・支援技術などの紹介を通して国民に還元し、共生社会実現のための人材育成エコシステムモデルの構築を目指す。