1.目的と募集領域
本プログラムの目的は、「希少元素代替材料」および「パワーエレクトロニクス」分野での日本-EU間の共同研究を強化することにより、この分野における世界的な研究成果を得、革新的な技術を創出することです。
この分野は、長期にわたる成長と持続性を実現するために、日本の研究者がEUのHORIZON2020プログラムに参加することが重要と考え、設定されたものです。
日本と欧州の研究者が協力することにより、明確な相乗効果により付加的な価値が創出される研究提案であることが必要となります。
2.応募資格
日本国内の大学や研究機関、企業などで研究に従事している研究者であることが必要です(提案者の国籍は問いません)。
3.研究実施期間
36ヵ月~42ヵ月間
4.研究予算額
研究期間での総額は1課題あたり6000万円(直接経費の30%の間接経費を含む)を上限とします。
5.選考方法
評価基準に基づきアドバイザーと研究主幹が協議を行い、JST側の採択候補課題を決定しました。次にEU側の審査結果と照らし合わせ、EU側とJST側の両方で採択可能となった課題を選定しました。
6.審査にあたっての評価基準
① 事業の主旨(国際共通的な課題解決および諸外国との連携を通じた日本の科学技術力強化に資する成果を得ること)に合致していること。
- 1) 日本側研究グループが参加する意義、および共同研究により期待できる付加的な価値があるか。
- 2) 期待される科学的な成果の、産業界や社会に対するインパクトがあるか。
- 3) 「パワーエレクトロニクス」分野特有の評価基準
ダイヤモンドや酸化ガリウムなどの次世代材料(炭化ケイ素、窒化ガリウムを除く)を中心とする、基礎的・学術的に大きな進歩が見込める研究であるか、あるいはワイドバンドギャップ半導体の特徴を最大限に生かした革新的な回路技術の研究であるか。
- 4) 「希少元素代替材料」分野特有の評価基準
理論・計算、合成・プロセシング、構造評価・決定、機能評価などが相補的に記述され、共同研究の有効性が高く、基礎的・学術的に大きな進歩が見込める提案であるか、あるいは最先端の構造解析手法や計算科学などを展開するEU側研究者(必ずしも研究代表者を意味しない)との連携を含む共同研究であるか。
② 課題の目標および計画が適切であること。
- 1) 日本側研究グループ、コンソーシアム内の他の研究グループ、それぞれの相補的な役割分担が明確であるか。
- 2) 若手研究者育成のための計画が適切に記載されているか。
- 3) 研究計画に対して適切な予算計画となっているか。