ＪＳＴ（理事長 濵口 道成）が管理法人をつとめる、戦略的イノベーション創造プログラム（ＳＩＰ）課題「インフラ維持管理・更新・マネジメント技術」における、平成２８年度追加公募の研究責任者が確定しました。
ＳＩＰは、府省・分野の枠を超えた横断型のプログラムであり、総合科学技術・イノベーション会議が対象となる課題を特定し、予算を重点配分します。課題ごとにＰＤ（プログラムディレクター）を選定し、基礎研究から出口（実用化、事業化）までを見据え、規制・制度改革や特区制度の活用なども視野に入れて推進していくものです。
本課題「インフラ維持管理・更新・マネジメント技術」は、世界最先端のＩＣＲＴ※など、システム化されたインフラマネジメントを活用し、国内重要インフラの高い維持管理水準での維持、魅力ある継続的な維持管理市場の創造、海外展開の礎を築くことを目標としており、ＪＳＴでは、現在２０名の研究責任者が研究開発を推進しています。
５つある研究開発項目のうち、「アセットマネジメント技術の研究開発」では、膨大なインフラに対して、限られた財源と人材で効率的に維持管理を行っていくため、ライフサイクルコストの最小化を目指すインフラ構造物のアセットマネジメント技術の研究開発を行っています。
今回、地方自治体などに適用可能なアセットマネジメント技術の開発と全国的な展開を見据えたマネジメント体制、および国際展開を行うためのスキームの構築をさらに推し進めるために、アセットマネジメントに関わる技術の実用化・事業化のための出口戦略強化の取り組みについて、平成２８年度追加公募を行ったところ、官学の研究者から１３件の応募がありました。募集締め切り後、選考委員会において面接選考（事前評価）を実施しました。その結果、ＰＤ（藤野 陽三 横浜国立大学 先端科学高等研究院 上席特別教授）および内閣府の了承を経て研究責任者１１名が確定しました。
なお、事業の詳細などは下記ホームページを参照してください。
ホームページＵＲＬ ： https://www.jst.go.jp/sip/k07.html
